お祭りの記憶、それは出店。流れてくるいい匂いにふらふらーっと惹かれてしまう人も多いことでしょう。中でも、イカ焼きやトウモロコシもさることながら、子供心に忘れられないのが、綿菓子やカルメ焼きといった甘いお菓子。同じ砂糖が原
料なのに、その姿・形は様々なのです。
みるみるうちにふくれる面白いカルメ焼きの原料は、砂糖と水、そして重曹。重曹は炭酸水素ナトリウムという薬品で、水と反応して二酸化炭素を放出し、ぷーっとふくれる気泡のもととなるものです。駄菓子屋さんなどでカルメ焼き作りを観察していると、水と砂糖を混ぜてコンロであたため、程良いところで重曹をいれればできあがり。とても簡単そうなのです。そこで、矢野さんがさっそくチャレンジ。女房・子供も巻き込んで、意気込みだけは立派に作り始めるのですが・・・アッという間に焦げてしまった!いったい何がいけないの?
| カルメ焼きもカラメルも主な材料は砂糖だけ!
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プリンのカラメル、あの茶色い部分も、実は砂糖と水だけで出来ているのです。それなら簡単そう!ということで、毎回波紋を引き起こす新妻りえがうふふ日記の一環として、お菓子作りにチャレンジ。とりあえず、お菓子学校の先生と一緒に同じように作るのですが、やっぱり矢野さんと同じように焦げてしまっ
た!とても苦くて食べられたものではないようなカラメルになってしまいました。どうも微妙な火加減がキーポイントのようです。そこで、温度計を入れ砂糖を熱したときの温度変化を測定してみます。すると、水が100度で沸騰してしまうのに対し、砂糖を加えているときは、100度以上にどんどん温度が上昇してゆきます。しかも、温度が上昇してゆくにつれ、その形態がだんだん変化していくではありませんか!なんとシャボン玉のお化けのような形になったりもするんです。中でもカルメ焼きに最適な温度はなんと130度。それ以上でもそれ以下でもダメなんです。
フランス料理にも、カルメ焼きと同じ様なお菓子があると聞き、新妻りえがお菓子制作現場に潜入。ところが、使われているのは、砂糖と卵白のみ。ふくらませる重曹を使わず、カルメ焼きが出来るのでしょうか?よく見ていると、卵白と砂糖を混ぜ、激しく泡立てたものを加えています。卵白が空気を閉じこめる働きをするということなのですが・・・では、卵白を入れてカルメ焼きを作ってみてはどうでしょうか?矢野さんも再度挑戦!すると、重曹の力も借りて見事ふくらんだ!
| カルメ焼きに大切なのは温度と卵白!
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もうひとつの不思議な砂糖のお菓子、綿菓子。屋台では定番の綿菓子が、なんと自宅で簡単に作れるという!そこで、早速矢野さんが綿菓子作り機の制作に取りかかった!必要な物は、アルミ缶と針金、モーター、コンロなど、身の回りにある物ばかり。しかも綿菓子の材料は砂糖だけ。水すらいりません。果たしてそんな手作り機械でちゃんとした綿菓子はできるのでしょうか・・・そこで、砂糖を入れ熱を加えて回してみると、なんと綿菓子らしきものができた!
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