アスパラガス、以前はサラダの添え物的存在でしたが、最近は料理の素材として人気急上昇!レストランでも堂々メインディッシュになったりしています。そんなアスパラガス、実は世にも不思議な野菜なのです。
もともとアスパラはヨーロッパが原産。薬草として使われたり、観賞用に栽培されたりもしていました。アスパラは、収穫しないでそのまま育てると、なんと2mを越える巨木?に育ちます。つまり、私たちが普段食べているのは、アスパラの芽の部分なのです。タケノコやモヤシと同じというわけです。
矢野さんが訪れたアスパラ畑。畑には一面のアスパラが生えています。そこで、収穫のお手伝いをしようとすると、農家の方から気になる言葉が聞こえてきました。「アスパラは昼寝をしているうちにも伸びる」・・・ほんと?そこで、アスパラが地面から出て、収穫できるほどに伸びるまでどのくらい時間がかかるのかチェック!すると、一日なんと6〜7センチも伸びるのです!4日もあれば、収穫できてしまいます。
| アスパラはアッという間に伸びる変な野菜!
|
|
ぐいぐい伸びるアスパラの秘めたパワーを探るため、今回登場したのが、ショベルカー。畑の土をぐいぐい掘り起こします。しばらくすると、アスパラの巨大な根っこが見えてきました。しかし・・・でかい!土の上のかわいいアスパラからは想像もできないほど巨大な根が出現したのです。しかも、単独だと思っていたアスパラの根が、実はいくつかのアスパラで共有していて、「根株」と呼ばれるものだったのです。実は、この根株こそが、アスパラの秘められたパワーの源。アスパラは夏から秋にかけて、収穫せず畑でのび放題となり、根株に栄養をため込みます。その栄養を、翌年使い続け、すぐ伸びる変な野菜になるのです。
芽であるアスパラが食べられるなら、根っこはどうか?ということを農家の人にたずねてみたところ、なんと、甘い!というではありませんか。試しに根を洗って試食してみると、そこはかとない甘さが口の中に広がります。調べてみると、サトウキビの10分の1ほどのショ糖が含まれていることが分かったのです。そこで、アスパラの根から砂糖作りにチャレンジ!できたものは・・・確かに甘いと言えば甘いのですが、なにやら青臭さが広がる変な味。甘さを阻害する苦味成分が幾分か残っているようです。
アスパラといえば、一昔前は缶詰に入った白いものを想像する人も多いことでしょう。しかし、現在は緑のものが主流。いったいどちらのアスパラが本物なのでしょうか?本場ヨーロッパでは、アスパラといえば、白。ルイ14世も大好物だったといわれるホワイトアスパラの本来の姿は、なんと土の中に埋まっていた!のです。実は、ネギと同じで、太陽に当たらない部分は光合成が行われないため、白いまま。土にぎゅっと抑えられて育つため、身がしまっておいしいのです。ヨーロッパでも、元々は緑のままで食べていたのですが、16世紀のイタリアで偶然発見され、おいしいと評判になったといいます。そこで、そこでまたまた恒例!新妻りえのうふふ日記!!白と緑両方の性質を兼ね備えたアスパラを作って美味しく料理するぞ!というわけで、まずは畑で白と緑半々のアスパラを作ることから挑戦!果たしてハーフ&ハーフアスパラは相乗効果で美味しくなるか?
| 白&緑アスパラは歯触りが楽しい!
|
|
|