夏休み特集!オーストラリア第二弾は、先週とは趣向を変えて、アボリジニーの大特集!緑豊かなようでいて、国土の70%が砂漠のオーストラリアでは、水を求めて生き抜くのがとても大変!そこで、今回はアボリジニーに砂漠でのサバイバル術を学ぶ!オーストラリアの原住民にして、人口の1.4%を占める民族、アボリジニー。現在はほとんど都会に住んでいて、不自由ない暮らしを送っていますが、昔は砂漠で狩猟採集生活をしていたのです。
食料を求めて砂漠をさまようこと数時間、最初に矢野さんたち一行が見つけたのは、岩場の陰で他の場所より比較的乾燥しにくい場所。そこにあったのは、「パッションフルーツ」という不思議な果実。その他にも、意外に砂漠には食べられる植物がいっぱいあるんです。ところが、食べるだけ食べて飲み水が欲しいと思ったところ、川に案内されてくると、なんと砂ばかりで水がない!これは?すると、おもむろに川の底の土を掘り始めたアボリジニー。数10センチ掘り進んだところ、なんとすぐに水が出てきたのです。
| 水なし川でも掘れば大丈夫!
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砂漠で最初に見かけた生き物(動く食べ物)、それはカエル。両生類で水がないと生きていけないカエルがいったいどうしてこんな所にいるのか?実はこのカエル、体の中に水をため込むことができるようになっているんです。しかも、雨が降って水たまりができ、それが干上がるまでの10日間で、卵からふ化して成虫になってしまうという、恐ろしくインスタントな生き物。水が無いならないで、生き物はそれに適応した進化を遂げるようです。は虫類のトカゲにも、それに対応した進化を遂げているものがいました。なんと、立っているだけで口を動かさないで水を飲むことができる!皮膚についている細かい溝による毛細管現象で、足からどんどん水が全身へと回っていくのです。
アボリジニーは昆虫をも食料として最大限に利用します。とくにおいしいと評判なのがアリ。ミツツボアリと呼ばれるアリは、腹部が蜜で膨れ上がり、パンパン。そこで、味わってみると、とても甘く、砂漠の食料で唯一の甘味なのです。花があまり咲かず、蜜を得る機会の少ない砂漠では、特定のアリが体に蜜をためて保存しておき、不毛の時期を乗り切るのです。アリ以外の昆虫で食料となっているのがイモムシ。高タンパクだといわれておそるおそる矢野さんが口にしてみたところ、なんと卵のような味で絶品!らしい…。
砂漠の中でもところどころある泉。たくさん水があるのはいいのですが、なんと水温が熱い!40度を越え、まるで温泉のよう。いったいどうして砂漠の真ん中にこんな温泉があるのか!実は、化石水といって、何万年も前に降った雨が地中深くから再びわき出しているのです。しかも、温泉に生き物が!砂漠のオアシスとなっている泉には、魚や鳥など、たくさんの生き物が棲んでいました。
| オーストラリアの砂漠には大昔の水で出来た温泉が!
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