夏休み〜!涼しげで人気のスポット、水族館。その中でも、人気者といえば、ラッコ。ぬいぐるみが泳いでいるようなその姿はとても愛らしい!そのラッコが日本にやってきたのは今から17年前のこと。しかし、大昔には日本にもラッコがいたというのです。日本のラッコを探せ!
ラッコというと、思い出すのがあのかわいいお食事シーン。お腹の上に石をのせて、貝をカツンカツンと割る姿は、とても器用ですよね。ラッコの食事はなんと1日5回、とても大食いなんです。寒い海に棲んでいるため、いつもエネルギーの摂取を行っているのです。でも、そんなラッコにも好き嫌いがあります。カニ、アワビ、イセエビ、ウニ、イカ、居並ぶ高級食材を前にして、ラッコの選んだのは…なんとほとんどの食材をぺろり。しかし、何でも食べてしまうわけではありません。ラッコが残したのはなんと魚。実は、ラッコが水の中に潜ることが出来るのは、長くても1分半程度。泳ぎも下手なので、魚を捕ることが出来ないのです。
| ラッコはお魚が嫌い!
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ラッコの毛皮を触ってみると、とても柔らかく、しかもびっしり。矢野さんの髪の毛なんか比べものになりません。寒い海に棲むラッコにはとても暖かい毛皮が必要なのでしょう。そこで、現在でこそ、ラッコは捕獲禁止ですが、その昔、一定期間だけ許可されたときに入手したという、幻の毛皮でラッコ対ミンクの高級毛皮保温性対決!すると、ミンクよりも断然保温性が高いことが分かったのです。ラッコの毛皮はなんと1平方センチメートルあたり10万本というすごい密度で毛が生えているのです。
| ラッコは毛皮の王様!
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水の上にプカプカ浮いて気持ちよさそうなラッコ。ラッコは水に浮きやすいはず…ですよね。思い起こせば、人間の場合、水に浮きやすいのは脂肪の多い太った人。脂肪が浮き袋のような役割を果たすのでした。そこで、ラッコの脂肪を見てみると、なにやら脂肪がほとんどないではありませんか!アザラシでも5センチもあるのに、ラッコはなんと1ミリ以下!これではとても浮き袋になるとは思えません。では一体どんな方法で浮いているのか?ラッコをよく見ていると、なにやらもそもそと口や手、足でグルーミングをしているではありませんか!これはいったい…実は、毛の間に口で空気を送り込み、浮き袋のようにしているのです!ラッコが生きていくためには、グルーミングが欠かせないのです。
日本のラッコを求めて、矢野さんがやってきたのは、北海道は根室、納沙布岬。本当にラッコはいるのか?実は、ラッコは北海道に定住しているのではなく、千島列島から時折やってくるのだと言います。矢野さんは漁師さんなどに聞き込みを始めますが、どうも芳しい返事が返ってきません。実は、北方領土に多数生息しているラッコは、冬に根室にやってきます。だから夏には滅多に見られないのです。トホホ。
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