「miwa」BLOOD SONGは新曲『アイヲトウ』とDREAMS COME TRUEの『LOVE LOVE LOVE』の2曲を披露
ギターの弾き語り女子、通称”ギタ女”の先駆者的存在。2015年、女性ソロアーティスト史上初、日本武道館2DAYSギター弾き語りライヴという、伝説的な偉業を達成。弾き語りの女神。シンガーソングライターの
「miwa」
「BLOOD SONG」は…新曲『アイヲトウ』と
DREAMS COME TRUEの『LOVE LOVE LOVE』の2曲を披露
毎週1組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライヴ映像で紐解く新感覚の音楽番組「MUSIC BLOOD」。今回のゲストはmiwaさんでした!トークでは付き合いの長い、同じ事務所の先輩である田中さんとの息のあった掛け合いをベースに、miwaさんの代名詞であるギターの弾き語りの魅力や、弾き語りを始めるきっかけとなった海外アーティストの凄さ、さらには敬愛してやまないDREAMS COME TRUEへの愛まで、幅広く語ってもらいました。ライヴでは自身の新曲「アイヲトウ」とDREAMS COME TRUEの名曲「LOVE LOVE LOVE」を披露。ここではオンエアに入りきらなかったシーンを含めて、収録の裏側をリポートします!
今回のゲストは、シンガーソングライター・miwa。今世間で注目を集めているギターの弾き語り女子、通称”ギタ女”の先駆者的存在。2015年、女性ソロアーティスト史上初、日本武道館2DAYSギター弾き語りライヴという、伝説的な偉業を達成。彼女こそ、弾き語りの女神なのだ。
「今回のゲストはよく知っている人なんです。付き合いが長くて、もう10年くらいになるかな。でもちゃんと話したことがないから、ちょっと恥ずかしいな。すごい照れがある(笑)」と、田中さん。
そしてmiwaさんを迎えてのトークがスタート。
オープニングトークを受けて、千葉さんがmiwaさんに改めて田中さんとの関係を訊ねると
「14〜15歳の時に、今の所属事務所の社長さんに会う時があって、その時に「音楽をやりたい」って直談判をした時に、社長の横に座っていたのが田中さんだったんです。うんうんって話を聞いてくれて。緊張していた私を優しく受け止めてくれました」と、当時を振り返ります。
「当時の田中さんからの言葉で、心に残っている言葉はありますか?」と、千葉さんが訊ねるとmiwaさんは「ないです」とキッパリ。「ないんかーい(笑)!」と、田中さん。お約束のやりとりができて、嬉しそうな3人が印象的でした(笑)。
続いて話題はmiwaさんの髪型について。トレードマークであった黒髪のロングヘアをバッサリ切った理由を語ります。「デビュー当時から伸ばしていたのですが、3年前にベストアルバムを出すタイミングで、ツアーの時に切りました。自分が思っていたよりも切った感じがしませんでしたね(笑)。切ってみてわかったのが、今までライヴの時に意外と髪を気にしてギターを弾いていたんだなっていう。切ってからの方が、ステージ上で活発に動き回るようになりました」
仕事柄、20年以上にわたりほぼ同じ髪型をしているという田中さんが「いいなあ」とひと言。続けて「雄大は?」と訊くと「部分的に色を変えてみましたけど、楽しかったですよ」と千葉さん。これにも田中さんは「いいなあ」とひと言。2回にわたって心の声が漏れ出ていました(笑)。
そしてmiwaさんが弾き語りの魅力について語ります。
「演奏も歌も自分でやることで、全部が自分の表現になることが大きいですね。極端な話、弾き語りならライヴをしようと思えば、ギター1つあればいつでもどこでも歌えますから。あと、ステージとお客さんが1対1で繋がっている感じがして、それも好きです。バンドもいなくて、歌い手だけで全部を背負っているという意味では、アクシデント次第ではライヴが止まってしまうので、逆にプレッシャーになりますが、それもまた心地良いんです」
そんなmiwaさんには影響を受けたアーティストがいるということで、各アーティストについてどこがすごいのかを解説してもらうことに。まず上がったのがキャロル・キング。miwaさんは、彼女のすごさを熱弁します。
「彼女はピアノの弾き語りをするアーティストなのですが、とにかく弾いているたたずまいと言いますか、姿がすごく自然体なんです。生活の一部になっているというか、普通に呼吸をする感じでピアノを弾き語るんです。また楽曲の歌詞も心に響く素晴らしいものなのですが、それが小学生でも理解できるような簡単な言葉や単語で書かれていて、それがまたいいんです。ファンとしてもアーティストとしても共感できます。ライヴへ足を運ぶたびに音楽の素晴らしさを感じています」
そして最近はライヴ以外で、彼女に衝撃を受けたことを告白します。
「昨年、新型コロナウイルスの対処をしている医療従事者の方々への感謝を込めて、自宅からライヴ動画を配信したんです。当時、私はアーティストとして無力感に苛まれていたのですが、彼女の動画に影響を受けて自分もやろうと思い、自宅からライヴ配信を行いました。
実際にやったことで「勇気をもらいました」「元気をもらいました」とか、たくさんのポジティブなコメントをいただきました。それを見て、私自身もすごく勇気をもらいました。キャロルにはすごく感謝しています」
そして次に上がったのがシェリル・クロウ。彼女がいかにすごいか、ギターで実演しながら説明をします。
「中学生の時にギターを始めるきっかけになった人で、とにかくプレイがかっこいい(笑)!何よりテクニックが凄まじくて、初めてライヴ映像を観た時に衝撃を受けました。ジャカジャカとかき鳴らすのではなく、とにかくアルペジオ(1音ずつ順番に連続的に発する演奏方法)が上手で。男性だとジョン・メイヤーとかエリック・クラプトンとか結構いるのですが、女性ではすごく珍しいんです。自分も早く上達したくて、映像をすごく見て研究しました」
最後にすごいと感じる弾き語りアーティストとして名前が上がったのがYUIさん。miwaさんにとっては所属しているレコード会社の先輩にあたる。
「私にとっては憧れの人です。何より声がずばぬけて素晴らしい。特に高音にいくときの切なさや繊細な感じは唯一無二と言いますか、すごく魅力的だなと思います。あと歌詞に英語と日本語を織り混ぜているのですが、それがすごく自然に聴こえるというか、耳にすっと入ってくるんです。これもYUIさんならではのすごさだと思います」
その後、MC二人からたっての要望で、キャロル・キングさんの楽曲を弾き語ってもらうことに。仕事そっちのけのプチライヴ状態に、田中さん&千葉さんともにテンション爆上がりです(笑)。
そして話題は、新曲「アイヲトウ」について。「田中さんと中谷美紀さんW主演の映画『総理の夫』の主題歌ということで…」とmiwaさんが語ると、食い気味で「え゛―っ(知らなかった)!?」と大げさに驚く田中さん。「はい。ここまでで1パッケージです」と、千葉さんが冷静にツッコミます(笑)。そしてmiwaさんが続けます。「オファーがきた時はすごく嬉しかったです。この曲は作品を拝見してから作りました。自分自身で人生を切り開いていくことって、すごく勇気のいることだと思いますが、その選択をする際のあと押しになるような楽曲になったと思います。ぜひ映画と一緒に、たくさんの人に聴いていただきたいです」
そして恒例の曲振りの時間に。今回はmiwaさんから、映画公開にちなんで”総理大臣風”でというリクエストが。雰囲気だけは(?)貫禄たっぷりに、何とかやり切った千葉さんなのでした(笑)。
続いていよいよmiwaさんのミュージックブラッドに迫ることに。影響を受けているアーティストとして上がったのがDREAMS COME TRUE(以下、ドリカム)。miwaさんの言葉が熱をおびます。「楽曲もかっこいいですし、吉田美和さんの歌声も素晴らしい。そしてドリカムさんの凄さといえばライヴです。2007年に旧国立競技場で開催された4年に1度の「WONDERLAND 2007」に行ったのですが、もう衝撃的でした。吉田美和さんが宙吊りになって歌うなどアクロバティックな演出だったり、会場にいた6万人のファン全員で合唱をしたり。曲自体がライヴで育っているんだなって感じました。とにかく最初から最後まで圧巻のひと言で。あと吉田さんは歌うだけでなく、ライヴではキレッキレのダンスも披露していて、それもすごくて。ライヴでの吉田さんはいつも以上にかっこいいんです。あのライヴですごい刺激をもらいました。あと、どんなに激しいパフォーマンスを披露しても、お客さんの前では常に笑顔なんです。プロのアーティストとしての心構えみたいなものを勝手に教わった気がします。私にとって吉田さんは永遠の憧れの存在です。
そんなmiwaさんが今回披露するブラッドソングは「LOVE LOVE LOVE」。ライヴへの意気込みを語ります。「このコロナ禍で思うようにライヴができていないので、今日はいつも一緒にライヴステージに立っている、バンドメンバーとパフォーマンスをさせていただきます。視聴者の皆さんに少しでもライヴっぽい雰囲気を味わって欲しいです」
miwaさんは丁寧にあいさつをしながら、スタンドイン。鮮やかなライムイエローが目を引く、プリーツワンピースがステージに映えます。新曲「アイヲトウ」では、miwaさんならではの透き通るような美声に乗せて、疾走感あふれる曲調と、恋に仕事に一生懸命に取り組む女性の背中を押してくれるような力強いサウンドとともに、真っ直ぐでポジティブなメッセージが、聴くもののテンションを上げてくれます。UNCUTの撮影では、躍動感のみなぎる楽曲に合わせて、激しくギターをかき鳴らすmiwaさんの姿が目をひきます。smash.なら、まるで最前列でライヴパフォーマンスを観ているかのような心持ちになること間違いありません!ぜひ体感していただきたい。そして、敬愛するドリカムの楽曲「LOVE LOVE LOVE」のパフォーマンスでは、白シャツ姿で登場しテンションも一変。クラシックの調べに乗せて、一節々々左手を上下させつつ音程を確認しながら歌います。力強くも、優しく語りかけるように歌詞を紡ぐ姿も印象的。真っ白なライトに包まれながら美しい音色のような声で歌うmiwaさんの姿は、まさに女神のよう。smash.で観ると、その神聖なムードをリアルに体感できるはずです。