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- #165 山田健太郎(マタギの精神を受け継ぐレザー)
- 2024年11月29日(金)放送
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今日の冒険者は、山田健太郎。
秋田県で猟師をしながら、これまで捨てられることが多かった熊の皮を革製品にする「ITAZ LEATHER」(イタズ レザー)を立ち上げた。
ターニングポイントは、学生時代に東北旅行で秋田県阿仁地区を訪れたこと。マタギが営む宿に宿泊しマタギ文化とその生き方に衝撃を受けた。
卒業後、秋田に移住。
マタギの狩猟や捕獲後の解体に携わり、その精神を学んだ。
「山の神様から“授かった”という気持ちを忘れず狩猟をする」。そして「余すところなく使い切る」。
皮についた生前の傷も、「熊が生きた証し」とそのまま残す。製作過程で出るわずかな切れ端も無駄にせず、固めてトレーなどに生まれ変わらせる。
しなやかで丈夫な熊革製品は、対面販売にこだわり製品が生まれる背景を伝えている。
駆除して終わりではない、命との向き合い方。
その輪が広がり、仲間を増やしていけたら。
ミライはきっと、変えられる。