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- #173 牧原依里(お互いを尊重し合える社会に)
- 2025年1月24日(金)放送
- 今日の冒険者は、映画作家・牧原依里。
ろう者として聞こえないからこそ見える世界を映画として伝えている。
ターニングポイントは、12年前。
イタリアの映画祭で、1本の映画に感動した。
その監督がろう者と知って衝撃を受けた。
私にもできるかもしれない、やってみたい。と、視界が広がったような感覚だった。
会社に勤めながらスクールに通い、映画制作を学び始めた。
そこで、意思の疎通に苦労し、無意識の差別を感じることも。
しかし根気強く自分の考えを伝え、聴者とともに作品を作った。
卒業後に監督した映画「LISTEN リッスン」は配給会社の目にとまり、全国で上映された。
その後、ろう者もそうでない人も理解を深め合うきっかけを作ろうと、ろう映画祭を開催。
さらに、ろう者のクリエーターを育てるため、スタッフとして積極的に起用。
ろう者・難聴者の俳優養成講座も運営している。
どんな人もお互いを尊重できる社会になってほしい。
そのために自分たちができることを考え、実践しながら届けていきたい。
ミライはきっと、変えられる。