原田(古田新太)が生徒に暴力をふるったという動画がネットで拡散されて炎上。しかし、その動画は、いかにも原田が明智(永瀬廉)に暴力を振るっているように映像が切り取られたものだった。女装した教師が暴力を振るうという映像は、興味本位でマスコミにも取り上げられる。世間の反応の大きさから、原田は、しばらく謹慎することに。
騒ぎは大きくなるばかりで、マスコミが学校の前を取り囲むようになる。事態の収束のため、寺尾校長(いとうせいこう)と長井(松下奈緒)が記者会見を行う。校長は、責任を取って辞任を発表。記者たちからは、原田の女装やゲイバーから連れてきたことに関する偏見に満ちた質問が飛ぶ。
2年3組の生徒たちは、原田がクビになるかもしれないと心配する。彼らは、自分たちが原田のために何かできないかと考えるが、良い案が浮かばない。
校長は教師たちに、自分が辞めた後のことを矢野(小市慢太郎)に任せると告げる。そして、校長の辞職だけでは済まないという声も上がる
一方、謹慎中の原田は、家でのんびり過ごしていた。そんな中、長井が原田を訪ねてくる。長井は、校長が辞めることも、原田が辞めさせられそうになっていることも納得がいかないと訴える。長井に「なんで先生になりたかったんですか?」と聞かれた原田は、話をはぐらかそうとする。それでも、食い下がる長井。すると原田は「長いわよ。40年分の話だから」と言って、40年前の中学時代に起こった出来事から語り始める…。原田のぶおがなぜ、ゲイで女装家の高校教師になったのかが明らかに―――。