#759 『蛤碁石の手摺り』(19/1/13 放送)
宮崎県 日向市
日向市の小倉ケ浜で採取したスワブテ蛤貝を原料に作る蛤碁石は、日向市の特産品。"手摺り"は、蛤碁石作りの中の昔ながらの手作業の工程。まず、蛤から原料を円形にくり抜いた後、右手に握った"貝棒"で原料の蛤を固定し、左手の親指で蛤を均等に回転させながら全体を磨いていきます。手摺りを習得するには、10~15年もの修業が必要といいます。そんな熟練の職人の奏でる音があります。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は、「蛤碁石の里」の中にある黒木碁石店さんにご協力を頂き撮影を致しました。蛤は身近な貝の印象もあったので、蛤で碁石を作っていると知り驚きました。日向市でとれる蛤はかなり分厚く碁石作りに適しているそうで、逆に普通の蛤では碁石は作れないそうです。ただ、今では日向市ではなかなか蛤がとれなくなってしまっており、日向産の純粋な蛤を原料に作られた、雪印40号(「雪印」「華印」などと言って、碁石にランクがあります)などのハイランクなものは、愛好家の間では4千万~5千万と言われているほど大変貴重なものなのだとか・・・。「蛤碁石の里」では、そんな蛤碁石作りの作業の一連の流れを見学もできるので是非皆さんも行ってみてください!(森野好)
■ ACCESS
宮崎空港から日向市まで車で約1時間10分