#777 『竹矢作りの荒矯め』(19/5/19 放送)
茨城県 石岡市
竹矢作りは、まず材料の「矢竹(やだけ)」を刈り取った後、半年ほど天日干しします。そのあとに、作業に入りますが最も重要な工程が「荒矯め(あらだめ)」と呼ばれる作業。独特な釜で炭火でむらなく熱を加え、「矯め木」という道具で引き伸ばし、矯めます(真っ直ぐにします)。この地からは、そんな竹矢作りの荒矯めの音が聞こえてきます。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は、矢師の小池さんと、弓の古流派の本多流生弓会の杉山さんに撮影のご協力を頂きました!弓の世界を垣間見るのが初めてだったので、矢師の一連の作業などとても新鮮でした。何より、小池さんと杉山さんの間には、矢師と引き手の信頼関係があり、熱いものを感じました!全て手作業で竹矢を作る小池さんは、引き手の体格や技術に合わせて、その人に合う竹矢を作ることも可能なんだとか。竹弓を射る杉山さんは、古流派の弓道という事で、着付けであったり射る前の所作などすべてが美しく、スポーツの弓道とは異なる和の精神を感じました。(森野 好)
■ ACCESS
東京駅から石岡駅まで電車で約1時間