#798 『駿河竹千筋細工』(19/10/20 放送)
静岡県 静岡市
静岡・府中を流れる安倍川、その流域は、昔からの良質の若竹、淡竹を生産してきました。弥生時代の登呂遺跡から、ザルやカゴが出土され、この地では古くから竹製品が生活用具として定着していました。静岡特産の竹製品の特徴は、「平ひご」ではなく「丸ひご」を使い、一本一本ひごを組み、千筋にします。また竹ひごを輪に曲げる技法や、輪の部分とつなぎ方に継手という独自の技法を用いていて、作り上げます。そんな伝統的な音が聞こえてきます。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回、静岡市にある竹工房はなぶさ様に取材させて頂きました。駿河竹千筋細工は丸いひごを使用することで他の竹細工にはないやわらかさが出ます。丸ひごを100本以上は使用するそうですが、本数や太さを変えることで雰囲気が変わる素敵な作品で、日本らしさを感じました。(中野宏美)
■ ACCESS
静岡駅からみやび行燈製作所まで電車で約10分