#994 『錫師のロクロ挽き』(23/8/20 放送)

埼玉県 川口市

錫器の製作技術は、1200~1300年程前に、飛鳥・奈良時代に中国から伝わったとされています。代表的な錫器は、神酒徳利などの酒器や茶器。社寺の神具や仏具としても使用されていたほか、貴族や武士階級に広く使われてきました。最初に、溶かした錫を鋳型に鋳込んで成形し、ロクロに取り付け、手に持った鉋で表面を削ります。錫は保冷・保温性に優れ錆びず、お茶もお酒も、口当たりがなめらかになり、風味がまろやかになります。そして、使い込むほど光沢も出て、味が出ます。昭和40年が生産のピークで、職人が減り、現在は錫師は全国でも20名程しかいないといわれます。

#994

■ DIRECTOR'S COMMENT

今回は、『錫光』さんに取材のご協力をして頂きました。溶けている液体状の錫も、製品として加工された錫も神秘的で美しく、惹かれるものがありました!錫製品は、完成してもまた熱で溶かすと、原材料の錫に戻せるので、陶芸などと違い、万が一失敗してしまっても、また0からやり直せるそうです。ロケ後には、お土産にぐい呑みを購入させていただきました!(森野 好)

■ ACCESS

「東浦和駅」から「錫光」まで徒歩で30分

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