#1017
『十六島海苔の収穫』(24/2/4 放送)
島根県 十六島町
十六島は島根県北部にある町です。十六島海苔は、「出雲国風土記」に記述がみられるそうで、奈良・平安時代には朝廷に、江戸時代には幕府に献上されていました。海中の胞子が岩場に付着して育った天然の岩海苔は貴重なもので、古くから高級品として扱われてきました。冬の寒い時期、滑りやすい岩場で波しぶきと風にさらされながらの過酷な環境でひと握りずつ手摘みされます。乾燥し、砂などを取り除いた完成品は、驚くほど濃厚な香りと柔らかさがあります。
■ DIRECTOR'S COMMENT
今回は、十六島町で漁師をしている樋野さんご一家にご協力頂きました。漁の条件は天気が極端に悪すぎず、海苔が海水に浸る程度のほどよい波がある時。いつ漁に出られるか、樋野さんにも予測がつかないという中、毎朝、樋野さんが沖の海のうねりを見て判断。条件が揃い、撮影にこぎつけたのは3日目の朝でした。ロケ終了後、海苔を購入させて頂き、自宅でお味噌汁やお雑煮に入れて頂きましたが、香り高く、風味満点の本当に美味しい!気になる方はオンラインで購入できます。(島袋みさと)
■ ACCESS
出雲市から十六島町まで車で約45分