#1022
『コントラバスフルート』(24/3/10 放送)
埼玉県 入間郡 三芳町
古田土フルート工房は、1985年に三芳町内で設立。様々な大きさのフルートを、完全受注生産で職人4名が一つひとつていねいに作っています。製造しているフルートは、ソプラノ、アルト、バス、コントラバス等様々な大きさのフルートで、職人が完全受注生産で一つひとつていねいに作っています。低音が出る大きなコントラバスフルートは特に珍しく、大人の身長ほどの大きさのものもあります。古田土フルート工房は世界に先駆けて低音フルートを開発し、1991年には独自で開発した唄口の特許を取得しました。現在はその唄口が世界的に主流になっているそうです。また、製造しているフルートの約3割は、アメリカやヨーロッパなどの海外から受注しており、世界からも高い評価を受けています。
■ DIRECTOR'S COMMENT
コントラバスフルートは全ての管の長さを足すと2.7mになります。組み立てても大人の身長を超えるほどの大きさです。ですがもっと大きいフルートがあります。その名はダブルコントラバスフルート。管の総延長は5mで重さは12kg。コントラバスフルートよりもさらに低い音が出るそうです。そんなレアなフルートを作り続けている古田土フルート工房さん。社長の古田土さんはフルート製作歴55年。こんなに長いキャリアを持つ楽器職人は世界中にもそうそういないのでは・・・と思いました。「何年経っても毎日試行錯誤の繰り返しです」というお言葉がすぐに妥協してしまいがちな私の胸に突き刺さりました。(千葉朋寛)
■ ACCESS
東武東上線「鶴瀬駅」から古田土フルート工房まで車で約10分