#1055
『だんじりの入魂式』(24/11/3 放送)
大阪府 和泉市
だんじりとは豪華な地車を曳行し、地域の神社へ豊作や豊漁を祈願するお祭りで、大阪・関西を中心に、瀬戸内海沿岸から九州にいたる西日本で伝わる伝統行事です。祭りで使用される山車のことを「だんじり」と呼びます。屋根が付いた屋台と言われる物の下に車輪を付けて、屋台の中に笛や太鼓などの囃子方と呼ばれる人を乗せ、お囃子をしながら、曳いたり担いだりして練り歩きます。入魂式は新しくだんじりを新調した時やだんじりを大修繕した時に行う儀式です。神社の神主さんに安全祈願のお祈りとお清めを行います。
■ DIRECTOR'S COMMENT
だんじりというと岸和田市が有名ですが、大阪南部の広い地域で行われているお祭り。今回は和泉市の小社之町(うぐすのちょう)が100年ぶりにだんじりを新調するという事で取材させて頂きました。全体に繊細な彫刻が施されただんじりは、3年という月日と巨額の費用をかけて作られていて、完成した だんじりの前で小社之町の人たちはとても誇らしげでした。新しいだんじりは、お祭りに参加する前に入魂式という神事が行われます。この日は早朝6時にも関わらず、100年ぶりの貴重な儀式を見ようと、たくさんの人が神社に集まっていて、この地域の人々のだんじりへの熱い想いが表れていました。(鈴木和宣)
■ ACCESS
「和泉府中駅」から「泉井上神社」まで徒歩約10分