#1066 『地御前かきの水揚げ』(25/1/19 放送)

広島県 廿日市市 地御前

広島湾一帯では、縄文・弥生の時代から天然のかきが食べられていました。養殖は室町時代からスタートし、日本で最初に始めたのも「安芸国(広島県)」といわれています。広島湾には豊かな中国山地の山懐から注ぎ出る太田川の清流が流れ込み、内海の海水と混ざり、湾を巡るうちに日光をいっぱいに浴びた栄養素の高いプランクトンを繁殖させて「かきの自然のゆりかご」を作っていきます。特に世界遺産「宮島」の対岸に位置する地御前は汐の流れに恵まれ、玉のようなつややかな身、くっきりとした黒いひだを持つ「じごぜんかき」を育んでいます。

#1066

■ DIRECTOR'S COMMENT

地御前(じごぜん)地区は、宮島の厳島神社の対岸(御前)にあることが地名の由来となるなど、歴史と由緒ある地域。「地御前かき」はそんな地御前と宮島の間に広がる海で育ったブランドかきです。今回の撮影は「垰(たお)水産」さんにご協力頂きました。冬のかきのシーズンには、早朝のまだ暗いうちから水揚げ、それを作業場に持ち帰って選別、殻剥きなど、とにかく忙しそうでした。この辺りは海水の栄養分が高く、大粒のかきが採れるそうで、実際、殻から出されたカキはプリッとしていて、本当においしそうでした。しかも直売所ではそのかきが、1個百数十円という安さ!私も買って帰り、おいしく頂きました。(鈴木和宣)

■ ACCESS

「JR広島駅」から「地御前漁港」まで車で約40分

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