「パンドラの果実」第7話がもっと楽しめる!“ナノマシン” “進化論”とは?専門家による解説動画公開
次回6月11日(土)よる10時 第8話が放送の日本テレビ系土曜ドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』。
ディーン・フジオカ演じる小比類巻祐一が室長を務める「科学犯罪対策室」が挑むのは、最新科学によって生み出されるさまざまな怪事件…。
前回の第7話では、「のっぺらぼうの遺体!?」国会議員の来栖(ジョーナカムラ)がホテルのプールで変死する事件が発生。目、鼻、口、耳…穴という穴がすべてふさがり、髪の毛も抜け落ちた前代未聞の遺体を目の当たりにして、小比類巻たちは言葉を失う。
解剖の結果、死因は口と鼻がふさがったことによる窒息死で、来栖は心臓に持病があり、ペースメーカーを体に埋め込んでいた。容疑者は、被害者の前妻で最先端医療技術“ナノマシン”開発の第一人者・トランスブレインズ社の研究員 君塚(板谷由夏)、彼女は自身の研究“ナノマシン”を凶器にしたのか…。
この話のカギとなる“ナノマシン”“進化論”について豪華科学監修陣が解説した解説動画を、日テレドラマ公式YouTubeチャンネルで公開!
URL:https://www.youtube.com/watch?v=TNRo7QKa73Y
さらに、動画には入りきらないコメント全文も紹介!
■ナノマシンは既に実際に治療に使われているんですか?
悪性腫瘍(がん)だけに抗がん剤を運ぶナノマシンや病気の原因となる遺伝子を抑制する薬(核酸医薬)を運ぶナノマシンの一部は既に実用化されています。例えば、コロナウイルス(COVID-19)に対するmRNAワクチンにおいては、抗原提示細胞と呼ばれる免疫細胞にmRNAを送達するために脂質ナノ粒子(LNP)と呼ばれるナノマシンのプロトタイプが用いられています。ナノマシンには、さまざまな機能の超集積化によって、体内に存在するバリアを突破して脳などに効率的に移行したり、体内の任意の臓器・組織の遺伝子を修復・改変(ゲノム編集)したり、体内情報を可視化したり、ナノマシンの機能を外部から制御するといったスマート機能を賦与することが可能です。そのようなスマート機能型ナノマシンは動物実験で有効性が実証され、その一部は患者さんを対象とした臨床試験へと進んでいます。
■ナノマシンが、一般的な医療になるのはどのくらい先でしょうか?
ナノマシンは、がんや遺伝子疾患などの難病に対して研究開発が進められ、その一部が実用化されています。これはリスクーベネフィットの観点から、有効な治療法が確立されていない病気や緊急性の高い患者さんを対象にした方がより臨床試験を実施しやすいためです。一般的な医療、すなわち緊急性がそれほど高くない患者さんや健常者に対しては、より高い基準の安全性が求められますが、先ほどの難病に対するナノマシンが実用化され有効性と安全性が十分に実証されれば、ナノマシンを健常者に対しても安全に使用できるようになります。このようにナノマシンのスマート機能化を進めつつ、難病から段階的に生活習慣病等のより普遍的な疾病に対する治療技術を一歩一歩実用化していくことで、ナノマシンを一般的な医療へと普及させることができるものと考えています。究極的には、我々の体内を自律的に巡回するナノマシンが病気の前触れを見つけて診断・治療までを行ってくれることで、病院に行かなくても健康(未病)状態を維持することができる技術が将来的に可能となるものと考えており(我々はこれを体内病院と呼んでいる)、我々はこれを2045年までに実現することを目指しています。
ナノ医療監修 西山伸宏(東京工業大学 科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 教授/川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター 主幹研究員)
■ダーウィンの進化論とはなんでしょうか?
自然選択によって環境に適したものが生き残り進化したという進化の仮説です。
ダーウィンはガラパゴス諸島を調査する中で、島によってフィンチという小鳥のくちばしの形が違うことに注目しました。くちばしの形が違う理由は、どうやら島や地域によって食べ物が違い、それにあったくちばしの鳥がより多く生き残ったのではないかと考えたのです。つまり最初は同じくちばしの形でしたが、遺伝的な個体差によってその環境に少しでも適した個体が生き残りやすく、その子孫が繁栄して最終的に長い時間をかけてそればかりになった、これが進化のカラクリではないかと考えました。例えばある島では木の実がフィンチの主食で、そこでは短く固いくちばしのフィンチが生き残り、またある島では虫が主食で、細く長いくちばしを持つものが有利で生き残ったのです。
■人間の進化も、ウイルスの影響でしょうか?
ヒトのゲノム(全遺伝情報)を調べると、遺伝子以外のよくわからない配列が大部分(98%)で、その中には過去に感染したウイルスの痕跡のような配列も多く見つかります。その配列のせいで、例えば遺伝子が壊されたり、あるいは逆に遺伝子の数が増えたりすることもあります。それらが生物の進化に様々な影響を与えたと考えられています。よく知られた例では、ヒトの胎盤や目の色覚にはウイルスが関わったのではないかと考えられています。これからゲノムの研究がさらに進むと、もっといろんなことがわかってくると思います。
生命科学監修 小林武彦(東京大学 定量生命科学研究所 教授)
“科学解説動画”は今回が最終回!本作はいよいよ、6月11日(土)の第8話から最終章開幕!
小比券巻の妻・亜美(本仮屋ユイカ)そっくりの遺体…。過去に衝撃の秘密が明かされる!
■番組情報
日テレ×Hulu共同製作ドラマ
新土曜ドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』
Season1 日本テレビ系 毎週土曜よる10時 放送
Season2 6月スタート Huluオリジナル 独占配信
原作 :中村啓「SCIS 科学犯罪捜査班 天才科学者・最上友紀子の挑戦」(光文社文庫)
脚本:福田哲平 関久代 土城温美
主題歌:DEAN FUJIOKA「Apple」(A-Sketch)
チーフプロデューサー:三上絵里子/茶ノ前香
プロデューサー:能勢荘志 尾上貴洋 古屋厚
監督:羽住英一郎
・公式HP:https://www.ntv.co.jp/pandora/
・公式Twitter:@pandorano_ntv
・公式Instagram:@pandora_ntv
・公式ブログ:https://ameblo.jp/pandora-ntv/
番組公式ハッシュタグ:「#パンドラの果実」