パパの決意
2017年3月、愛媛県・松山空港に、バツイチ、シングルファーザーの遠山直史(藤木直人)と4月から高校生になる次女の千夏(當真あみ)、そして祖父・健三郎(平泉成)と祖母・靖子(市毛良枝)がやって来る。故郷を離れ東京の大学に進学する長女・桃子(大友花恋)を見送るためだ。18年一緒に暮らした桃子は祖父と祖母にお別れを言うと、三つ下の千夏を抱きしめ、「高校生活楽しむんだよ!」「お姉ちゃん、寂しいよぉ」。二人の光景に目頭を熱くする直史――次は俺の番だ――娘からの感謝の言葉を待っていると…「ごめん、急ぐから、パス!」桃子はそそくさと旅立って行き、直史はがくぜんとする――。
「パスで済まされたのは、思い出を何も残せなかったからね。」靖子にそう言われた直史は、千夏には何か思い出を残さなければ……と思案するが、どうしていいのか思いつかず――。
何をやっても三日坊主、料理経験のないシングルファーザーが、みんなに反対されながらも、思いつきで始めたお弁当作り。果たして、この後も続けることができるのか――!?パパのユニークなお弁当と手書きのお品書きが織り成す、笑いと涙の物語が始まる――!!