STORY

2023.02.01

初音はつね(門脇麦)の復帰ステージ会場に三島みしま(永山絢斗)が現れ、突然のハグ!思いがけない再会に硬直する初音に、三島が囁いた言葉とは…!?初音と三島は幼い頃から同じヴァイオリン教室に通う、幼なじみだったのだが…。

発表会の成功で自信をつけた団員たちは、もっと大勢の人にオケの存在を知ってもらうために「出張オーケストラをやろう!」と大盛り上がり。自分たちからいろんな場所に足を運んで演奏するのだ。朝陽あさひ(田中圭)も「オケと市民との距離が近くなる」と賛成し、初音に実施案を提出するよう命じる。

同時に定期演奏会の準備も進めたい朝陽は、演奏会の曲をチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルト(通称チャイコン)に決め、初音をソリストに指名。初音にとっては小学生の頃から弾いているオハコの曲だったが、10年前に逃げ出したステージで弾くはずだった曲でもある。初音はミスを連発し、スランプに…。

一方、ヴィオラのみどり(濱田マリ)は家庭とオケとをうまく両立できずに悩んでいた。大学受験真っただ中の一人娘・亜美あみ(凛美)はろくに口を利いてくれないし、夫も音楽が“仕事”だと思っていない。まともな練習場所もなく苦労しながらも、なんとかオケを続けたいみどりだが、演奏会への出演が危ぶまれる事態が発生する…!
定期演奏会を前に問題山積!果たしてポンコツオケの打開策は――!?

※注意 以下、ネタバレを含みます。

みどりはチアリーディングに熱中していた亜美の気持ちを推し量り、学歴よりも自分が好きなことを優先するべきだと助言するが、亜美は耳を貸さない。家族に気を遣って、演奏会のことを黙っていたり家でコソコソ楽器を隠しているみどりに「自分は好きな音楽の仕事に誇りを持ててない」と苛立ち、母娘の溝は深まるばかり。そんな中、亜美がストレス性の胃腸炎で倒れてしまう。深夜、河川敷で練習しており、亜美の体調の変化に気付かなかった自分を反省し、みどりは受験が終わるまでオケを休団することを決意する。

初音は家に押し掛けて来た朝陽から、みどりが休団することを告げられる。休団すれば定期演奏会には出られなくなり、玉響には大きな痛手。コンマスとしてみどりを説得しろと命じられた初音は、戸惑いながらも穂刈(平田満)と共にみどりの家を訪ねる。家の前で、みどりの休団を知った亜美が、大好きな音楽を簡単に諦めてしまう母に「あたしのせいってこと?やっぱ適当なんじゃん」と言い放つ姿を目撃する初音。娘の言葉にショックを受けながらも、娘の笑顔が見たいと言うみどりの姿を見て、初音に妙案が浮かぶ!

初音たちは、出張オケの場所と演奏曲を決めると朝陽に編曲を頼み、出来上がった譜面をみどりに見せる――「出張オケの企画決まったから、休団前にこれだけ協力してほしい」。みどりは「夫と娘に聞いてみないと…」と躊躇するが、朝陽から「これはあなたの仕事です。プロの演奏家としてプライドを持ってやっていただかないと困ります」と背中を押され、出演を決心する。

そして出張オケ当日、藤谷(渋川清彦)の運転する車で出張オケの会場に到着する一同。そこは、亜美が通う高校だった。戸惑いながらもみんなの意図を察して腹をくくるみどり。校内放送で集まる生徒たちの中に亜美もいる。朝陽の指揮で、ひとりヴィオラを弾くみどり。演奏曲は緑黄色社会の『Mela!』…それは亜美がチアリーディング部最後の大会で踊った大好きな曲だ!みどりのソロに合流し、校舎の廊下、2階、3階と順に演奏しながら登場する玉響メンバー!校内は大盛り上がりとなる!

演奏が終わると、亜美はみどりの元へ。そしてみどりの腕を取り、友達に「これ、うちのお母さん」と自慢すると、私立に行って好きなチアリーディングを続けたいと言って久しぶりに笑顔を見せる。娘の笑顔に涙するみどりは、休団を思いとどまるのだった――。

翌日、修介しゅうすけ(生瀬勝久)は、出張オケの動画を見せながら「これぞ地元に愛されるオーケストラ!」と大はしゃぎ…も束の間、本宮もとみや(津田健次郎)の報告に衝撃を受ける。あの高階フィルが、完成間近のシンフォニーホールとのフランチャイズ契約を内諾したというのだ!玉響にかける予算を一流オケの誘致に回す方が得策という案に、議員たちも賛同。追い詰められた修介は、「こけら落とし公演は玉響と高階フィルの両方に出てもらい、フランチャイズ契約を懸けた勝負をする」と宣言!さらに、「負けたら玉響は解散する!」とたんかを切ってしまう――。 そんな中、玉響の練習場に突然、謎の美女(相武紗季)が現れる。女は、朝陽の元に満面の笑みで駆け寄ると、「久しぶりー!元気にしてた?」と朝陽の頭をぐしゃぐしゃになで――。されるがままの朝陽――。あぜんとする初音――。この女、一体何者――!?

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