行動展示
こども牧場では、ヤギのエサをあえて高いところに配置しています。ヤギの原種はもともと高原の岩場に生息していました。ですからこのようなところを移動するのは何の問題もないのです。もともと持っている行動パターン、能力を出してもらおうと考えられたものです。
旭山動物園のこのような行動展示は、野生の公道に限りなく近い姿で見てもらう展示方法です。
もうじゅう館では、ヒョウがお客さんの頭上にいます。ヒョウは野生では木の上に寝ていたりします。一番安心できるところにいてもらってそれをお客さんが楽しむというものです。
あざらし館でもアザラシの縦に泳ぐ習性をうまく利用してお客さんの中にアザラシを入れるという発想で行動展示がされています。アザラシは非常に好奇心がおう盛な生き物で、カメラを向けると興味を示してきます。
もともとホッキョクグマはアザラシやセイウチを獲るために海にダイビングをします。もともとある習性なんですが、この水面の高さは人が前に立った時に水面がちょうど頭の部分にあたっていて、お客さんが動くと水面が動いているように見えて、ホッキョクグマはそれ目がけて飛び込んでいるんです。動物の興味をお客さんが湧かすという作りになっています。