なぜ性別による違いが出るのか?(2)
性別の違いで出るかかりやすい病気の違いの原因は、
女性ホルモンです。
思春期以前は、遺伝子による違いがほとんどなんですが、思春期以降は女性ホルモンによる違いが出てきます。女性ホルモンのエストロゲンという物質が女性を多くの病気から守っているのです。
女性は、50歳くらいまでは妊娠・出産・育児という役割のために守られているということです。
女性ホルモンというのは、一生でティースプーン一杯くらいしか分泌されません。また閉経後は女性ホルモンが分泌されなくなり、病気になりやすくなってしまいますが、閉経後3年以内にホルモン補充療法をすれば、心筋梗塞などにはかかりにくくなります。しかしホルモン補充療法には、乳がんにかかるリスクが高まるという面もあります。