世界から黙殺された出来事(2)
内戦
内戦は、世界の疫病のようなものです。現在も約40カ国が何らかの形で争っています。
そして世界には約25万人の少年兵がいて、その少年兵たちは、自分から志願したのではなく大人達に強制されているのがほとんどです。操りやすいということで、本当に小さな子ども達が兵士として利用されてしまうのです。
先進国で子どもは、親と豊かで平和に暮らしています。が、アフリカのスーダンでは1983年から現在も内戦が続いています。そのため西部を中心に200万人を超える人が家を追われ、避難生活を強いられています。衛生状態が悪いため、下痢や呼吸器の感染症が流行していて、そのほとんどが5歳未満の子どもなのです。
シエラレオネでは、ダイヤモンドが豊富に採れることから、それを狙う他の国との戦争が絶えず、国は常に危機にさらされていました。その後、11年に及ぶ内戦も2002年に終わりましたが、その痛手は今も残っています。
それは、手や足の無い人たちです。反政府組織は政府を脅すために、罪の無い一般市民の手や足を切り落としました。手や足を失った人は、農業の収穫ができなくなり食料を反乱軍に頼るようになります。国全体も食料が減り、不安定な状態に陥りました。