世界から黙殺された出来事(3)
栄養失調
3つめの問題は、栄養失調です。
食べ物が足りない。または品質が良くないために起こる問題です。
これは、アフリカやアジアなどの栄養失調が深刻な所で使っている道具で、子どもの腕に巻いて太さを測り、それによって健康状態を測る「命の腕輪」と呼ばれるものです。赤のところまで行くともう死が近いというほどの腕の細さです。
アフリカのニジェールでは、国土の3分の2がサハラ砂漠に覆われており、作物の育つ土地が少ない上に間伐などから食糧問題は深刻です。栄養失調の治療には今までおもにミルクが配給されていましたが、最近はプランピーナッツという栄養治療食が配られています。調理をせずに食べられて、持ち運びも簡単で保存が利くため簡単に栄養を補給できるのです。
アンゴラでも、内戦の影響で435万人が栄養失調に陥っています。
問題なのは困っている人たちに食糧がちゃんと届くかどうかです。直接食糧を届けたいと思っています。その国の政府に依頼するとどこへ行くか分からなくなってしまいますから。