今回のホニャララ授業復習コーナー

飢餓を引き起こす要因は?
飢餓の要因のひとつめは、地震・洪水・干ばつなどの天災です。
バングラディシュでは、約4300万人の人たちが、深刻な栄養不足に苦しんでいます。毎年発生する洪水やサイクロンが状況を悪化させています。
ケニアでは、繰り返し発生する大規模な干ばつが原因で家畜が次々と死に、多くの農地が干上がってしまいます。アフリカの国のような発展途上国では、農民のおよそ7割が女性です。男性の社会的地位が高い地域が多いので、男性がまず食事をとり、女性や子供には食べ物をほとんど残さないことがあります。最初に飢餓に直面するのは女性と子供たちです。
また天災だけではなく、バイオ燃料や原油の高騰により穀物の値段は上昇するばかりです。貧しい人たちにとって食糧を手にすることがますます難しくなってきています。 

2つめは、エイズなどの疫病の蔓延
飢餓を引き起こす病気の1つがエイズです。世界では毎日約6000人がエイズによって命を奪われています。また感染している子供のおよそ90%が、アフリカのサハラ砂漠より南の地域にいて、そのほとんどが母親のお腹の中で感染しています。エイズの薬は空腹時に飲んでも効き目が弱いので、治療を受けている人々は十分な食べ物で適切な栄養を摂らなければなりません。しかしエイズで苦しむ全ての人たちに、薬と食糧を届けるのは現実にはとても難しいことです。

3つめは、民族間の衝突など内戦です。
スーダンでは、1983年から内戦が続いており、西部のダルフールではおよそ20万人が死亡しています。支援物資は通常トラックで運ばれるんですが、ダルフールだけでも今年に入ってから75台以上のトラックが強奪されています。そのせいで本当に食糧を必要としている人に届けることができません。
閉じる