ソマリアの難民の現実
ソマリアでは人口900万人中200万人、4人に1人が国の内外で難民生活を余儀なくされていると言われています。このソマリアは平均寿命が46歳、読み書きができる人は24%しかいない非常に貧しい国です。
1991年、当時の大統領が国外追放されて以来ソマリアには中央政府が無い状態が続いていて、国内の氏族同士が互いに攻撃し合う紛争状態になっています。今年になってからの、争いの巻き添えになって亡くなった市民の数は2000人を超えています。
多くの人は密航して対岸のアラビア半島、イエメンに渡ろうと試みます。すし詰め状態の密航船では略奪や暴行が日常茶飯事です。死ぬ思いをしてでもソマリアにいるよりましだと考えて、人々は祖国を離れていってしまうのです。