【理科】 田辺 信介 先生
人間によって汚染された動物たち
身近に潜む有害な化学物質の恐怖!
我々の生活の中で必要な化学物質はたくさんありますが、
一部の化学物質は我々の体の中に入ってきて悪影響を及ぼします。
イルカの中にある汚染物質を
溜め込んでしまう貯蔵庫は? |
正解は…脂肪
有害な化学物質であるダイオキシン、PCBは、
脂に非常に溶けやすい性質があります。
イルカやクジラは皮膚の下に
厚い脂肪組織を持っているので、
そこにどんどん有害物質が溶込んで溜まってしまいます。
同じく人間の場合も脂肪に有害物質が溜まります。
どうしても摂取してしまう有害物質。その影響を減らす食べ物は? |
ほうれん草や小松菜がいいと言われています。
これらは繊維質を多く含んでおり、さらに葉緑素を含んでいます。
ダイオキシンは葉緑素によくくっつく性質があるので、
たくさん食べるとダイオキシンの濃度は下がっていきます。
もともと有害な化学物質というのは、人間が作り出さなければ、
この世には存在しなかったものです。
我々が便利で快適な生活を求めて作り出した結果、
自然を破壊したツケが人間にも回ってきています。
これからは化学物質の良い面と悪い面を十分理解して
化学物質とうまく付き合っていくことが必要になっています。