◆2009年12月12日 放送◆
日本をはじめ、ほとんどの国が学校に行くべき15歳未満の子どもが働くことを禁じています。
中国やブラジル、ケニアなどでは16歳未満です。
これらは国際条約でその国の義務教育の期間を下回らないことを原則としています。
しかし学校に通っている子どもたちがいる一方で、世界には労働を強いられている子どもたちが大勢います。
エジプトのジャスミン畑では、良質なジャスミンをとるため午前1時から10時間働かされています。
インドでもカーペット工場で働かされている子どもたちがいて、
中には家が貧乏で、親に売られてきた子や、誘拐されて売られてきた子もいます。
またグアテマラでは爆竹などの花火製造のような危険な労働に子どもたちが使われています。
このような児童労働の7割は農業が占めています。
今世界人口のおよそ半分が1日2ドル(180円未満)で暮らしています。
例外はありますが、一般的には所得の低い国ほど、児童労働の割合が高くなります。
これは、子どもたちが働いているため学校には行けず、
そのため読み書きが出来なくて大人になっても賃金の高い仕事に就けないというようなことになり、
貧困から抜け出せなくなっているのです。
ILO(国際労働機関)は2016年までに、子どもたちの児童労働や債務奴隷を撤廃しようとしています。