未知の揺れ 長周期地震動が日本を襲う! 今、高層ビルが危ない
長周期地震動とは?
長周期地震動というのは最近問題になってきた言葉で、 1995年の阪神大震災の揺れを分析すると、周期1秒の揺れが15秒ほど続いていたことがわかりました。一方1985年に起こったメキシコ地震は周期2秒前後の揺れが3分間も続いていました。
このゆっくりとした長時間の揺れが長周期地震動です。
長周期地震動による巨大な被害はまだ世界で一度、このメキシコ地震の時だけです。
メキシコ地震で倒壊した1000棟の建物の 共通点とは?
正解は…14階建て約60mくらいの高さ
倒壊した1000棟のビルがあった場所は、かつて湖だった埋立地で地盤が柔らかい土地です。
そして建物の高さによって長周期の揺れと短周期の揺れでは揺れの度合いが違います。周期が一致してしまうと建物は共振して揺れが大きくなります。
メキシコシティの場合、2秒周期の揺れと14階の建物の周期が共振してしまい倒壊してしまったのです。