まずは大人たちの意識を変えなくてはいけません。
大人は子供の頃から働いているため、子供を働かせるのは当たり前だと思っています。
しかし学校に通うことができれば、
読み書きができるようになり将来の仕事の幅が広がるはずです。
児童労働の一番の原因は貧困です。
カメルーンでは、有害な農薬を防護マスクなしで子供たちが散布する仕事をしています。
それを救うべくILO(国際労働機関)が働きかけて、
政府が小学校の無料化を実施しました。
親の経済的な負担を減らし、小学校に通わせられるようにして、
およそ1000人の子供たちが救われたと言われています。
世界的にも児童労働の多いインドでも、無料の学校給食制度が増えています。
子供たちは1日1食もまともに食べられないような生活をしています。
そんな子供たちが無料で食事をとれるため、
親たちは喜んで子供たちを学校に行かせるようになりました。
この結果、数百万人の子供が学校に通えるようになりました。
ブラジルの貧困地帯では、子供を学校に通わせている母親には、
国から補助金が振り込まれるキャッシュカードが配られています。
15歳以下の子供が2人いる家庭は毎月約4500円を受け取ることができます。
※母親がいない場合は、母親代わりの保護者に支給されます。