あなたは自分の脳にダマされている!? 知らなきゃソンする驚異の心理学
人間がいかに物事を曖昧に捉えているか
ある男性が通行人に道を尋ね、その話の途中で2人の間を大きな看板が横切る。 看板が横切った瞬間に、道を尋ねていた仕掛人を別の人に入れ替えると、 道を尋ねられていた通行人はどういう反応をするかという実験をしたところ、 全く気づかずに道を教え続けた。
人間の脳が一瞬で人が入れ替わるという 現実的でない事に対しての注意力を節約しているためです。 道を教えるという、より重要なことに注意力を向けている認知の節約という現象です
2つの手術法のどちらを選びますか? A.今までの成功率が70%の手術法 B.手術を受けた1000人のうち 300人が死亡した手術法
Aには成功と言う言葉が使われており、Bには300人が死亡と書いてあり、 多くの人は、「死にたくない」という心理が働くのでAに飛びついてしまいます。 これは理性的な判断ではなく感情的な判断によるもので、 心理学ではフレーミング 効果と言います。
アンカリング効果
被験者に確率の実験とだけ伝え、 ランダムに数字の書かれたカードを引いてもらい、 その後別の実験として あるボールペンの値段を予想してもらう。
すると、最初の実験で引いたカードの数字が高かった 被験者がボールペンの値段を高く予想するという傾向が あるという実験結果が得られました。
これは、実際は関係のない数字でも 直前に見た数字にとらわれ、モノの価値に影響を 与えてしまうというアンカリング効果と言います。
マグカップを使った実験
被験者をA、Bの2グループに分け、 Aにはマグカップを無料でプレゼントし、 いくら出せば手放してもいいかを、 Bにはいくらまでなら買う気があるかを 互いに交渉してもらいました。
もちろん同じカップですが、 AとBではつけた値段に差が出ました。 Aがつけた値段の平均は5ドル25セント、 Bがつけた値段の平均は2ドル75セントでした。
これは、保有効果といい、 一旦手に入れてしまった物の価値は、 手放す時の方が手に入れた時より高く感じてしまう というものです。