梅雨入り前から対策を! 知らなきゃ怖い食中毒
レアステーキとハンバーク、どちらが食中毒の危険性が高い?
正解は…ハンバーグ
患者が死に至る危険性も高いO157などの食中毒菌は、牛肉のカットした断面に付着します。レアステーキの場合は、カットした面を75℃以上で1分以上加熱すれば、菌は死滅します。 ところが、ハンバーグはミンチ肉を使っている為、肉の断面が多く、内部にまで菌が混ざってしまいます。しっかり焼いたつもりでも、中が生焼けだと、食中毒を起こす危険性が高く、抵抗力の弱い子どもやお年寄りには注意が必要です。
生のホタテ貝で食べていけないのは、黒い部分と、ピンクの部分、どっち?
正解は…黒い部分。
通称、「ウロ」と呼ばれるこの部分は、肝臓とすい臓にあたる働きをし、毒を貯めこみます。 誤って食べてしまうと、食後30分ほどで、下や唇がしびれ、呼吸困難で、12時間以内に死亡した例も!黒い部分は絶対生で食べないでください。加熱したとしてもおすすめできません。
未成熟で小さいモノを食べると食中毒になる野菜は?
正解は…ジャガイモ
未成熟な小さいジャガイモや、長期保存で緑色に変色したジャガイモ。これらに含まれるソラニンは、頭痛や嘔吐、腹痛等を引き起こします。実際に、小学生が自分たちで育てたジャガイモを食べて、食中毒にかかったケースも。 ソラニンは細菌と違い、熱を加えてもなかなか分解しません。未成熟なジャガイモや、緑色のジャガイモはいかなる調理法でも絶対食べないでください。
食べ物意外で食中毒菌が検出された意外なモノとは?
正解は…お札
ある調査で、セレウス菌という食中毒菌が付着したお札があったそうです。
一般的な台所。食中毒菌が増殖する危険な状況はどこ? その1
正解は…食器のつけおき
食器を水につけ置きすると、汚れは取れやすくなりますが、10時間後には、細菌がおよそ7万倍にも増殖します。これは台所の排水口に匹敵する量です。 増殖したまま洗えば、食中毒菌がスポンジにつき、それが他の食器に広がってしまいます。つけおきは長くても3時間までにしたほうがいいです。
一般的な台所。食中毒菌が増殖する危険な状況はどこ? その2
正解は…カレー鍋
時間の経過した大きな鍋料理は、ウェルシュ菌が増殖し、集団食中毒の原因にもなりかねません。 普通は加熱すれば菌は死滅すると言いますが、ウェルシュ菌は加熱すると、芽胞と呼ばれるカプセルで身を守り、45℃以下に下がると、復活して増殖するのです。 作りおきのカレーを保存するなら、鍋に放置するのではなく、早く冷やせるように、底の浅い容器に小分けにし、すぐに冷蔵庫に入れて増殖を防ぎましょう。
一般的な台所。食中毒菌が増殖する危険な状況はどこ? その3
正解は…冷蔵庫の詰め込みすぎ。
あくまで冷蔵庫は食中毒菌の増殖を遅らせるだけで、食中毒を防げるわけではありません。 食中毒菌は10℃以下で増殖が鈍くなるのですが、詰め込み過ぎると冷気の循環が鈍り、閉めても温度がなかなか下がらず、菌が増殖します。 冷蔵庫に詰め込む量は7割程度までにしましょう。