きっとあなたも間違っている!? 知らないと恥をかく 正しい日本語の使い方
「やおら立ち上がり、失笑した」この言葉の正しい意味は?
正解は…「ゆっくりと立ち上がって、おかしさに耐え切れず吹き出し笑う」
「やおら」は『急に、いきなり』ではなく、『静かに・ゆっくりと』という意味なのです。 「失笑」の本来の意味は、『おかしさに耐え切れず、吹き出して笑ってしまう』ことなのです。
1,「火ぶたが切られた」 2,「過半数を超える」 3,「憮然とした表情」 間違って使われている言葉はどれ?
正解は…2,3
「過半数を超える」は、「過半数」という言葉自体で半数を超えるという意味を持つため、二重表現になってしまうのです。正しくは「過半数を占める」となります。 「憮然とした表情」は正しくは『失望してぼんやりした表情』の事で、『怒りから憮然とした表情』という使い方は間違いなのです。
1,「陰口をたたく」 2,「間が持たなくて」 3,「取り付く暇もない」 この中で間違って使われている言葉はどれ?
「間が持たなくて」は正しくは『間が持てない』です。 「取り付く暇もない」は正しくは、「取り付く島もない」で、頼りにする手がかりがなく、どうしようもない事という意味なのですが、 島という言葉には、縄張りとしている地域という意味があり、転じて、便りにするモノという意味で使われています。
1,「あさってに順延」 2,「満天の星空」 3,「老骨にむち打つ」 この中で間違って使われている言葉はどれ?
正解は…1,2
「あさってに順延」は、正しくは「あさってに延期」と使います。順延とは、順繰りに延ばしてゆくという意味で、1日1日、順繰りに日を延ばすことが順延なのです。 「満天の星空」は、正しくは、「満天の星」です。例えば「満面の笑顔」という言葉を使う方がいらっしゃいますが、 「面」と「顔」は同じ意味なので、正しくは「満面の笑み」なのです。「満天の星空」も同じ原理です。