怖いのはどっち? 男性が描いた絵VS女性が描いた絵
18世紀フランスを代表する画家、フラゴナール作「ぶらんこ」は、 若い男女がブランコ遊びをしている一見楽しそうに見えますが、 この絵はとても怖い絵なんだそうです。 それは一体どこでしょうか?
正解は…右下の暗闇にいる男性
彼は、彼女のご主人です。 ブランコの下にいるのは、彼女の浮気相手です。 キューピッドは愛を示しますが、左にいるキューピッドの仕草が、 「シー!この恋は内緒だよ」と言っているのです。 フランスの宮廷では、だいたい結婚というのは 家を存続させるためのものだったので、恋愛ではないのです。 後継が生まれ、知られさえしなければ、浮気をしてもよいという文化でした。
16世紀末頃に活躍した女性画家、 イタリア人のアルテミジアの怖い絵。 左の女性は剣を持ち、右の女性が持っているのは何かが入ったかご。 実は、この中にとっても怖いものが描かれています。 どんな怖い物が描かれているでしょうか?
正解は…敵の大将の首
結婚詐欺のスキャンダルに見舞われたアルテミジアは、 人々にそのことを描いた絵だと噂されます。 正義の象徴として描かれた剣を持っているのは、国を救った勇敢な女性。 この女性がアルテミジア自身でかごに入っている首は 自分を裏切った憎い男に見立てていると。 それに対し、アルテミジアは、「ご想像にお任せします」と、 肯定も否定もしませんでしたが、 彼女を苦しめたスキャンダルがかえって彼女を有名にしたと言えるのです。
壮絶な人生を送った、 メキシコ人女性画家フリーダ・カーロ 彼女の最後の作品には、これまでの人生を振り返った言葉が 描かれています。 「人生はホニャララ」 一体、何と書いてあるのでしょうか?
正解は…「人生は素晴らしい」
壮絶な痛みと闘いの人生なのですが、 その中で自分の芸術は確立できた、人生を肯定しようということなのです。