物語

第7話「兄妹、暴く。」2024年11月16日 放送

“ハコの中にいる裏切り者を暴き出せ”――。父の仇を討つために巨大特殊詐欺グループ『幻獣』の内部に潜入した兄・貴一きいち(竜星涼)と妹・優貴ゆき(八木莉可子)。ついに復讐相手・鳳凰(藤ヶ谷太輔)にたどり着いた兄妹は、幻獣と敵対する【九頭龍】に情報を流している、内通者を暴き出すよう指示される。

その内通者は、貴一たちのハコの中にいる……。内通者を暴き出すことに成功すれば、貴一と優貴には幹部の地位が与えられ、失敗すれば連帯責任としてハコの全員皆殺し。絶対に失敗は許されない命懸けの任務……裏切り者は一体誰だ!?

そんな中、『幻獣』の動きを嗅ぎ回っていた入間(及川光博)が玄武(吹越満)ら幹部に捕まり、絶体絶命に!「おまえが、そいつを始末しろ」。玄武から入間を処分するよう命じられた貴一は、鳳凰に近づくため、覚悟を決めて入間に襲いかかるが……。

果たして入間の運命は!?そして裏切り者の正体は!?崖っぷちの貴一と優貴が、仲間たちに決死の罠を仕掛ける!!

以下、ネタバレを含みます。

貴一は入間を殴り殺すフリをして、あらかじめ応援を頼んでいた県警の手を借りて入間を救い出すことに成功。落ち着く暇もなく内通者の炙り出しを急ぐ貴一と優貴は、美波(入山杏奈)に疑いの目を向ける。ギャンブル依存症でカネに困っている美波が、ハコのパソコンを使って九頭龍に情報を流したに違いない……。貴一と優貴はハコに設置されていた監視カメラの映像を復元するため、ハコのみんなを連れて『みなとデータセンター』に潜入。警備の目をかいくぐって映像データを復元しようとする……が、実は映像データなど初めから存在せず、全ては本当の内通者を炙り出すために貴一と優貴、そして美波が仕掛けた罠だった!それを知らずに映像の復元を阻止しようとした本当の内通者は、なお美(呉城久美)だった……。なお美は、重病を患う娘の治療費を稼ぐために『幻獣』の闇バイトに応募したが、ハコに入ってしばらくして“信濃”と名乗る女に脅され、幻獣内の情報を九頭龍に流していたのだ。

「お願いです!命だけは……!」。必死に命乞いをするなお美を、白虎(黒谷友香)が容赦なく抹殺しようとしたその時、優貴が「待って。狙いは九頭龍でしょ?この人を泳がせれば、手がかりがつかめる。この人の命、私たちに預けて」――優貴の機転によって、なお美は命拾いするのだった。

内通者を暴き出した貴一と優貴を、約束通りに幹部として迎え入れようとする鳳凰は「その前に確認したいことがあります」。そう言って貴一と優貴の前に突き出したのは、父・貴司(半田周平)の写真で――。