箱詰めになった氷漬けの篤斗(小林優仁)を発見した凌介(西島秀俊)と瑞穂(芳根京子)。篤斗はすぐさま病院へ運び込まれ、救命措置を施される。しかし、低体温症を起こした上、睡眠薬を大量に飲まされていた篤斗は、危険な状態だった。凌介の必死の思いも届かず、篤斗は心停止してしまう――。
凌介は阿久津(渋川清彦)と落合(吉田健悟)から、真帆(宮沢りえ)と林(深水元基)がホテルで会っていた7月30日まで、2人の関係が現在も続いていた可能性があると聞かされる。大きなショックを受ける凌介…。
依然、林の行方は掴めず、阿久津と落合は婚約者の茉莉奈(林田岬優)を訪ねる。茉莉奈は、父親の会社が管理する倉庫にいた。阿久津と落合は、林が倉庫の中に隠れているのではないかと捜索するが…。
ますます状況は悪化し、憔悴していく凌介を心配する瑞穂、一星(佐野勇斗)、河村(田中哲司)、日野(迫田孝也)。凌介には、どんな励ましの言葉も届かなくなっていた。瑞穂は、心を閉ざした凌介に喝を入れる。
そんな中、凌介のもとに不審なメールが届く。その日の夜、指定する場所に一人で来るようにと凌介を呼び出し、警察に知らせれば家族の命を奪うと脅迫する内容だった。送り主は、真帆たちを誘拐した犯人の可能性が高い。凌介が、指示された場所に向かうと、そこにいたのは林で…!?
“影”を消そうと、不穏な動きをするバタコ(香里奈)。さらには、阿久津と落合が掴んだ衝撃の容疑者情報。第1部最終回、明るみになる真実とは!?
心停止した篤斗は、奇跡的に息を吹き返した。しかし、昏睡状態が続き、ICUの病室前から片時も離れようとしない凌介。瑞穂たちに説得され、ようやく帰宅した翌朝。篤斗は奇跡的に意識を取り戻す。しかし、話しかけられても反応せず、顔を両手で隠すようになる。篤斗の脳には異常なく、事件に遭遇したショックによるPTSDと診断される。
そんな中、ぷろびん(柄本時生)は、冷凍遺体の情報を流した人物と会う。その人物とは、太田黒(正名僕蔵)だった…!ぷろびんは、太田黒が提供した写真に映り込んだ“かがやきの土”に目をつけ、それが「かがやきの世界」という宗教団体によるものだと突き止めていた…。
林の周辺取材を進めていた週刊追求編集部は、大規模なSDGsタウンプロジェクトにまつわる住愛ホームの贈賄疑惑をつかむ。プロジェクトの中心企業である等々力建材に婿として迎えられる林は、重要なパイプ役として、官僚や政治家を接待していた。真帆たちが失踪した日に林が接待に参加していたことが判明し、林のアリバイが成立する。
茉莉奈の助けを借り、潜伏を続ける林は、強羅誠(上島竜兵)という男と会う。林は、11年前の真帆との写真を撮ったのが強羅ではないかと考えていた。強羅は林に問い詰められるが、のらりくらりとかわす。
凌介を呼び出したのは、林だった。「真帆と光莉はどこだ!」と迫る凌介。林が何かを話そうとした瞬間、倉庫内から物音が!驚き逃げ出す林。追う凌介。そこへ、凌介の後を尾けてきていた瑞穂と一星が合流し、逃げる林を追いつめる。しかし、凌介を蹴り飛ばし、林は迎えに来た茉莉奈の車で逃走してしまう。
徐々に体調は回復してきた篤斗。何にも反応しなかったが、凌介の呼びかけに、涙をぽろぽろこぼす。やっと心が溶け始めたかに見えた矢先、阿久津と落合が篤斗の事情聴取をする。立ち会っていた凌介は、病院前に詰めかけた報道陣に対応するため、一旦、病室を離れる。そこには、吹き矢を手に凌介を狙うバタコの姿が…!
真帆と光莉の安否を聞かれ、目に涙を浮かべて首を振る篤斗。阿久津は篤斗に、犯人の顔を覚えているかと相良家と林の写真を見せる。篤斗が怯えながら指さしたのは、林ではなく、凌介だった…!そして篤斗は、初めて言葉を発する。
「パパが…、ママを…殺した」