第2406回

第2406回平成26年3月16日

春のお彼岸ですよね。亡きご主人の遺影を抱いて思い出の地へ訪れる未亡人もいらっしゃることでしょう。今回皆さんは思い出の地を訪れた未亡人になって今は亡き亭主の私に話しかけてください。私が天国から「そうだったね」と答えますので、更に続けていただきたい。

歌丸	円楽さん、いつでも一番先に手を挙げるのに挙げないじゃないかよ。
円楽	これ持っただけで感激しちゃって。
歌丸	山田君、あの野郎の1枚持っていきなさい。
円楽

円楽	あなた、ここがあなたが司会をしてた笑点をやってた後楽園ホールですよ。
歌丸	そうだったね。
円楽	こんな日がこんなに近くに来るとは思ってなかった。

昇太	あなた、あなたと2人でよく来たスカイツリーよ。
歌丸	そうだったね。
昇太	あなたが「高い高い」と言っていたら本当に他界しちゃったわね。

たい平	あなた、今年も庭に満開の桜が咲きました。皆、あなたが桜が好きだって事を知ってましたもんね。
歌丸	そうだったね。
たい平	だけど、この桜の木の下にあなたが埋まっている事は誰も知らないんですよ。
歌丸	俺は肥やしか！
円楽	肥やしになるわけない。
歌丸	山田君、あれ1枚持っていきなさい。
円楽

好楽	あなた、ここはあなたが駅長をしていた駅ですよ。
歌丸	そうだったね。
好楽	駅のお金を使い込んで駅長から懲役になったのね。

小遊三	ほら、お爺さん。この崖ですよ。私がお爺さんを突き落とそうと思ったのは。
歌丸	そうだったね。
小遊三	監視員に「不法投棄はダメ！」って言われて思いとどまったんですよ。

木久扇	ここフルムーンで来た所よ。ここで写真撮りましたね。
歌丸	そうだったね。
木久扇	イエーイ！

たい平	お爺さん、ここが私達が新婚旅行で泊まった熱海の旅館ですよ。
歌丸	そうだったね。
たい平	今だから話しますけど、私、お婆さんじゃなくてお爺さんだったの。

好楽	お爺さん、懐かしいでしょ。ここはあなたが長いこと笑点の司会をしていた席ですよ。
歌丸	そうだったね。
好楽	今は好楽がやっているから安心ですね。

小遊三	お爺さん、ここが思い出の湖畔の宿ですよ。
歌丸	そうだったね。
小遊三	あの晩、目と目が合う。指と指が触れる。手と手が触る。おでこにチュ♪

円楽	あなた、ずっとあなたが苦労した寄席をまわって来て最後に務めた新宿の末広亭ですよ。
歌丸	そうだったね。
円楽	人間国宝とか文化勲章は生前にくれなきゃいけませんよね。

木久扇	お爺さん、この神社がよくおみくじを引いた神社ですよね。
歌丸	そうだったね。
木久扇	中吉が出た時、「なかよし」って読んじゃったわね。

昇太	お爺さん、ここが2人きりで来たホテルよ。
歌丸	そうだったね。
昇太	引っかかったわね。私は来てないわよ。誰と来たのよエロじじい！