「止むに止まれぬ」とか「立つに立てない」など、
同じ言葉を繰り返して出来ないことを強調する言い回し
がありますよね。そこで今回はね、
このような言い回しを織り込んだ五七五の川柳をこしらえて頂きたい
。
歌 丸
木久ちゃん、大丈夫?じゃあ木久ちゃん。
木久扇
痒くとも 掻くに掻けない 背中かな。
歌 丸
そんなことないよ。孫の手使えばこうやって掻けるじゃん。
木久扇
手じゃ掻けないって言ってんだよ!
歌 丸
山田君!一枚持って行きなさい!
円 楽
みっともねぇな。じじい同士のけんか。
歌 丸
山田君。円楽さんの一枚持って行きなさい。
円 楽
好 楽
花粉舞い 干すに干されぬ 布団かな。
円 楽
海老蔵は 行くに行かれぬ 西麻布。
木久扇
床屋さん 刈るに刈れない 歌丸さん。
歌 丸
刈ってるよ、俺は。月に二回ずつ行ってるよ。
木久扇
無駄じゃない。
円 楽
今はね、増やす技術もあるの!
歌 丸
…山田君、円楽さんの一枚持っていきなさい。
円 楽
小遊三
真面目にいきましょう。
小遊三
自分では 見るに見られぬ 尻の穴。
円 楽
一郎を 切るに切れない 民主党。
歌 丸
山田君、あの~…あいつに二枚やって。…いま名前が出てこなかったんだ。
木久扇
マンションじゃ 飼うに飼えない インド象。
歌 丸
…山田君、木久ちゃんにも二枚やってくれ。
昇 太
年取るが 返すに返せぬ 親への恩。
好 楽
不味過ぎて 食うに食えない 木久蔵ラーメン。
小遊三
人のことはだめ。自分のこと。
木久扇
自分のこと、自分のこと!
小遊三
失恋の 消すに消せない 胸の傷。
歌 丸
そうだよね。傷だらけだもんね。
円 楽
白髪でも 抜くに抜けない 残りの毛。
歌 丸
…たい平さん。
たい平
七月に 見るに見られぬ アナログは。
歌 丸
あぁ!そのとおりだね!
歌 丸
くどいようですけれども、地デジの方に早めに切り替えて頂きたいと思います。間際になりますと工事が混み合って間に合わない場合があるそうですから。よろしく心がけといて下さい。