いまですね、遺言書作りが静かなブームなんだそうです。そこでね、皆さんは亭主になって遺言書をしたためながら、内容の一部を披露してください。あたくしが奥さんになって『えぇ、ほんと！？』って驚きますので、更に続けて頂きたいんです。 歌 丸 今週もかぶらせて頂きます。 歌 丸 （奥さんのカツラをかぶる） たい平 なんか韓国のサッカー選手にそういう人がいる。 好 楽 うまいね。 歌 丸 笑ってねぇで答えろよ、早く！   円 楽 七代目の円楽の襲名は、一門相談の上、心してやるように。 歌 丸 ほんと？ 円 楽 私のように、芸も品格も正しい人間に継がせること。 木久扇 人生につまづいて、うん、財産はゼロだ。 歌 丸 ほんと？ 木久扇 つまづいたっていいじゃないか。人間だもの。…せんだみつお。 好 楽 せんだみつおじゃないよ！ 歌 丸 好 楽 相田みつをだよ。 昇 太 実は、私には妻がいない。 歌 丸 ほんと？ 昇 太 「ほんと」って、お前だから一体誰なんだよ！？ 木久扇 私の家は、長男に譲る。 歌 丸 ほんと？ 木久扇 ちょうなんです。 歌 丸 …はぁ。 小遊三 俺が死んだら遺骨の半分は、俺を育ててくれた大月に埋めてくれ。 歌 丸 ほんと？ 小遊三 残りの半分は、俺が生まれたパリに埋めてくれ。   たい平 私が死んだら荼毘に付し、いま流行っている「散骨」とやらをやってほしい。 歌 丸 まぁ、ほんと？ たい平 骨を撒く時に、「鬼はー外ー！」と言わないで欲しい。 歌 丸 山田君、山田君。たい平さんの二枚持って行きなさい。   好 楽 私が死んだら、通夜を三日連続やってほしい。 歌 丸 えぇ、ほんと！？ 好 楽 なるべく香典をたくさん集めて欲しい。 歌 丸 一枚持って行きなさい！   昇 太 私が死んだらこの席は、山田さんに譲ってほしい。 歌 丸 えぇ、ほんと？ 昇 太 山田花子さんに譲ってほしい。 歌 丸 山田君！昇太さんに一枚やってくれ！   木久扇 それでは遺言する。遺言の「ゆい」という字はどう書くの？ 歌 丸 ほんと？ 木久扇 「ごん」という字はどう書くの？ 歌 丸 何が言いたいんだよ！ 小遊三 俺が死んでも、すぐに再婚はするな。 歌 丸 ほんと？ 小遊三 昇太がお前を狙ってる。 昇 太 狙ってない！狙ってないよ！狙わないよ！ 歌 丸 昇太さ～ん。行くわよ、あんたのところに！ 昇 太 いやいや！ 歌 丸 また来週お目にかかりましょう。どうもありがとうございました！