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エコ生活で参考になるのは、戦中戦後を生き抜いた人たちの体験談ですよね。今回皆さんはそんなおばあさんになって当時の思い出話をして下さい。あたくしがおじいさんになって『そうじゃったね。』と言いますので、更に返して頂きたい。 |
歌 丸 |
あたしおじいさんになるからね。(おじいさんのかつらをかぶる。) |
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円 楽 |
それおかしい。増えてるから! |
歌 丸 |
…山田君、三枚取りなさい! |
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昇 太 |
余計なこと言うからいけないんですよ! |
円 楽 |
だって若返ってるもん。 |
歌 丸 |
山田君、もう一枚取りなさい! |
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木久扇 |
おじいさんや。あの頃はタクシーなんか贅沢で贅沢で。 |
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歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
木久扇 |
おじいさんなんか会社からの帰りは徒歩で5キロも歩いて帰ってきて… |
歌 丸 |
ごきろうさん。 |
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小遊三 |
おじいさんは、芸人だったから色んな所へ行ってそこの名物をもらって帰ってきてくれましたね! |
歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
小遊三 |
でもあの秩父行った時のセメントの袋は驚きましたよ! |
昇 太 |
おじいさん、昔は新幹線なんてありませんでしたね。 |
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歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
昇 太 |
でもあの頃は、希望のひかりとのぞみがありました。 |
歌 丸 |
きれいだ、これはうまいね。 |
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木久扇 |
おじいさん、あの頃は電動歯ブラシなんかありませんでしたね。 |
歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
木久扇 |
年寄りはみんな手が震えてるから自分で、ありょほりょほりょほりょ… |
歌 丸 |
たい平さん。 |
たい平 |
おじいさん、昔は貧乏で、一杯のかけそばを家族みんなで食べましたよね。 |
歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
たい平 |
結局家族で十五杯食べましたね。 |
小遊三 |
食いすぎだよ! |
小遊三 |
おじいさん。昔は着る物もろくになかったから、家の中じゃあ裸で暮らしましたねぇ。 |
歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
小遊三 |
おじいさんと目と目が合う。指と指が触れる。手と手が触る。…あははははは! |
歌 丸 |
バカだよ、それじゃ。 |
好 楽 |
おじいさん。昔はテレビなんかなかったもんですから落語はみんなラジオで聞いたもんでしたね。 |
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歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
好 楽 |
文楽、志ん生、円生、正蔵、小さん、歌丸…みんな死んじゃいましたねぇ! |
歌 丸 |
一枚持って行きなさい!まだいるよ! |
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円 楽 |
おじいさん。昔あんな携帯電話なんかありませんでしたね! |
歌 丸 |
あぁ、そうじゃったとも! |
円 楽 |
だからカンニングはみんな手に書いたもんでしたねぇ! |
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木久扇 |
おじいさん。あの頃はミネラルウォーターなんかないから、井戸水でしたねぇ! |
歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
木久扇 |
井戸水はいーどー! |
小遊三 |
おじいさん。昔はよくリアカーを使ったもんですね。 |
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歌 丸 |
そうじゃったのう。 |
小遊三 |
あたしの嫁入りもリアカー、夜逃げする時もリアカー。この分でいくと、おじいさんを焼き場へ運ぶのもリアカーですか! |
歌 丸 |
まだ、あたしが焼き場へ行くまでにはだいたい五十五年くらいかかると思いますけれども、それまでずっと笑点でお付き合いをお願いいたします。また来週お目にかかりましょう。ありがとうございました! |
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