「35歳の少女」望美(柴咲コウ) なぜ“シスター風”に? ヘアメイクの裏側にも迫る
本日 11月28日(土)よる10時 第8話が放送の日本テレビ系土曜ドラマ「35歳の少女」。
先週放送の第7話のラストシーンでは、「今は、あなたのそばに一番いたくない。」と言い放ち、結人(坂口健太郎)の家を出て行ってしまった望美(柴咲コウ)。
なんと、第8話では今までの黃色を基調とした明るいイメージの望美から全身灰色姿に変わってしまう望美。
そして、少女から大人の女性へと変化してきた望美のビジュアルを作り上げたのが、本作で柴咲のヘアメイクを担当する新井はるかさん。望美のヘアメイクは、成長に沿って絶妙に計算されていたのだった。第8話のヘアメイクについて、新井さんに話をうかがった。
Q.今回のドラマで、望美を子どもから大人を表現するメイクの工夫はどうされていますか?
A.前半までは子供時代の瑞々しさを意識して、ツヤっぽくしていたので、そこからだんだんツヤをなくしていくと年齢を重ねているように見えるんです。前半ではメイクはしていても、あくまでも可愛らしいイメージです。大人になった望美の姿をゴールに、その間の年齢の設定を埋めていく感じで先を想定してビジュアルをイメージしていきました。
今までとは違って、眉もしっかり描き、アイラインやマスカラもしています。その理由は、第8話の望美の役柄として、美しい女性に吸い込まれていくことを演出するため。パッと見のイメージが大事なのでおでこも出し、今までより表情がわかるようにしています。第7話の最後から、望美は殻を破ったため、今までのキャラクターを180度変えることを目指し、キレイにも、クールにも見える近寄りがたいイメージを作りました。衣装のイメージカラーが黃色だったのが、灰色になったのをヘアメイクでも表現しています。
Q.第8話では、姿を消した望美が全く違うビジュアルで登場します。
A.これは想像がつかなかったので、脚本の遊川さん、プロデューサーの大平(太)さん、コウさんとも一番話し合った部分です。全体のイメージは「グレー」で、一見近寄りがたいすごく綺麗な女性だけど、話を聞いているとどんどん吸い込まれていくような感じだと。最初に「シスター」というワードが出てきてからは、そんなイメージで作っていきました。
コウさんの綺麗なストレートヘアを生かして顔をスッキリ見せているのと、これまでよりもしっかりメイクしています。基本的にはマットで、今までのようなツヤ感は残さないように。それからコウさんの唇はわりと健康的な赤みがある色なので、赤みを強調しない抑えた色に感じにしたり、眉毛もしっかり描いて、意志が強い女性という印象になっています。本人もヘアメイクが完成した時に、「やっぱりシスターっぽいね」と言っていましたね。
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今夜放送の第8話では、家族と結人の前から姿を消し、連絡もつかない状態になってしまった望美。まるで別人のような姿に豹変し、意外な生活をしていた…。25年の時間を奪われた望美の絶望と怒りとは?