第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕しました。一回戦で、静岡代表の静岡学園は29日に徳島商(徳島)と対戦。
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“サッカー王国”静岡からはこれまでに5校が全国制覇を果たしています。歴代の静岡代表は、全国でどんな戦いを繰り広げてきたのか。頂点に立った5校のうち2校の成績を振り返ります。
■中山雅史さん・長谷部誠選手ら日本代表を輩出した藤枝東
歴代の静岡県代表校の中で「全国大会出場25回」「全国優勝4回」と、ともに県内最多を誇るのが藤枝東高校です。41回大会・42回大会では全国2連覇も達成。
そんな藤枝東高校からは多くのJリーガーも誕生しています。63回大会には現在ジュビロ磐田でコーチを務めるゴン中山こと、中山雅史さんが出場。準決勝で長崎代表の島原商業にPK戦の末敗れましたが、中山さんは4試合で2ゴールを決めるなど、チームのエースとして活躍しました。また、現在もドイツのフランクフルトでプレーを続けている長谷部誠選手も同校の出身です。強豪校がひしめく県選手権で敗れてしまい、全国選手権への出場は叶いませんでしたが、全国総体準優勝など結果を残し、プロの道へと進みました。
■2年前の全国選手権チャンピオン静岡学園
静岡県勢で最後に全国選手権で優勝したのは、2年前の98回大会での静岡学園です。現在は鹿島アントラーズでプレーする松村優太選手などを擁して臨んだ全国大会では、準決勝で栃木代表の矢板中央と対戦。矢板中央の堅い守備に阻まれ、試合はスコアレスで後半アディショナルタイムを迎えました。そんなチームを救ったのが松村選手。ペナルティエリア内で倒されPKを獲得すると、自らこれをゴールに沈め、チームを決勝に導きました。
決勝戦の相手は青森山田。2点のリードを奪われる苦しい戦いでしたが前半アディショナルタイムに1点を返すと、後半に2点を追加し3-2。見事な逆転勝利で、74回大会での鹿児島実業との両校優勝以来2度目となる優勝、そして初の単独優勝を決めました。
※写真 左:藤枝東・長谷部誠選手 右:静岡学園・松村優太選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/日本テレビ)
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