12月28日に開幕する第100回全国高校サッカー選手権。福島代表尚志は29日に瀬戸内(広島)と対戦します。尚志のチームの特長と注目選手を紹介します。
■尚志は見どころ盛りだくさん!
尚志の魅力は「見ていて楽しいパスサッカー」仲村浩二監督(千葉・習志野高校出身)が就任以来24年間、選手たちに伝え続けてきました。第97回大会では染野唯月(現・鹿島)を擁し、 2度目のベスト4進出。準決勝では青森山田とPK戦にまでもつれる熱闘を演じ、尚志のパスサッカーが全国の高校サッカーファンを魅了しました。今大会も伝統のパスサッカーは健在。攻撃の中心は7番・新谷一真選手(3年)と10番・松尾春希選手(3年)の“Wボランチ”。この2人がどのようなパスをデザインするのか目が離せません。さらに、22歳以下日本代表・身長187センチの20番・チェイス アンリ選手(3年)を擁し、全国トップクラスの高さも兼ね備えます。ゴール前にいるチェイス アンリ選手はとんでもない存在感です。華麗なパスワークと圧倒的な高さを武器に悲願の全国制覇を目指します。
■震災からの復興 強い福島を伝えたい
東日本大震災の起きた2011年、その年の90回大会で尚志は初めての全国ベスト4に進出し、震災で傷ついた福島に希望を届けました。あれから10年。大きな節目の100回大会を迎えました。仲村監督は「全国優勝を果たし、震災から立ち上がった強い福島を全国に伝えたい」と意気込みを口にしています。
「福島に希望を届けた90回大会から、強い福島を全国に伝える100回大会へ」
――尚志の挑戦が始まります。
※写真はチェイス アンリ選手
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/福島中央テレビ)
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