12月28日に開幕する第100回全国高校サッカー選手権。宮崎県代表の宮崎日大は、31日に行われる2回戦で富山第一(富山)と対戦します。宮崎日大のチームの特長、注目選手をご紹介します。
◆アタッキングフットボール
今年の宮崎日大は「アタッキングフットボール」を掲げ、超攻撃的なサッカーを磨いてきました。「攻撃はGKから守備はFWから」と朝倉大志監督が話すように、GKやCBから丁寧にボールを繋ぎ、自陣からのポゼッションで支配率を高めることで、チャンスを多く作り出し、得点を積み重ねます。守備では前線から積極的にプレスをかけ、全体的にラインを高く保つことで相手の自由を奪い、素早い攻守の切り替えから再び攻撃につなげます。
そんな攻撃的なチームの得点源は、昨年の宮崎県大会決勝戦でスーパーボレーシュートを決めた和田俊星選手(3年)。多彩なシュートバリエーションを持つ和田選手は「全国では自分のゴラッソで観客を魅了したい」と話しており、豪快かつ鮮やかなゴールが期待されます。
守備の中心はキャプテンでGKの羽間友基選手(3年)。シュートストップと正確なコーチングで相手のチャンスの芽を摘み取ります。また攻撃の際には、高い足元の技術を武器に積極的にビルドアップにも参加するなど、攻守においてチームの要であり、本人も「このチームの勝敗は自分の出来にかかっている。一つのミスも許されないという気持ちでプレーをする」と意気込みます。
◆チームのために
今年監督に就任した朝倉監督が常にチームに言い続けてきた言葉が「チームのために」。
「選手一人一人がチームのために走る、体を張る、戦うことを徹底してきたことで強い団結力が生まれ、組織として戦うことができるようになった」と朝倉監督は話します。練習中も選手同士で「仲間のためにもっと走ろう」などという声を頻繁に掛けあうなど、チームのためにプレーをすることへの意識の高さがうかがえます。
南光太総監督は「試合に出ている選手だけではなく、部員全員がチームのためにできることを常に考え行動することが大切。宮崎日大ファミリー一丸となって戦い、全国初勝利を目指します」と全国での活躍を誓いました。
(取材・分:高校サッカー選手権民放43社 / 宮崎放送)
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