１２月２８日に開幕する第１００回全国高校サッカー選手権。奈良県代表の奈良育英は２９日に専大北上（岩手）と対戦します。歴代の奈良県代表の戦いぶりを振り返ります。

■最高成績ベスト４奈良育英

歴代奈良県代表校の最高成績はベスト４、７３回大会に出場した奈良育英高校です。当時の主将は後に日本代表として活躍するＧＫ楢崎正剛選手。初戦は清水商業高校（静岡）に勝利し、続く四日市中央工業高校（三重）、三本木農業高校（青森）と激戦ブロックを勝ち抜いてきました。国立競技場での準決勝は市立船橋高校（千葉）との一戦。０対３で敗れたものの、ファインセーブを見せた楢崎選手はチームを奈良県最高成績となるベスト４へと導きました。

また、当時１年生ながら途中出場した東幸一さんは現在、奈良育英のコーチを務め、今年の地区大会優勝にも貢献、就任１年目の梶村卓監督も奈良育英の副主将として選手権出場経験があります。

■奈良育英１０年ぶり１４回目の全国選手権

全国選手権常連校となった奈良育英ですが、９０回大会を最後に地区大会での優勝を逃し続けてきました。１００回大会の節目の年に、１０年ぶりに王者に返り咲いた奈良育英。監督をはじめ、コーチ、保護者にも奈良育英サッカー部ＯＢがいます。サッカーの名門として活躍した時代も、結果を残せず苦しんだ時代も、変わらなかった伝統は「全員攻撃・全員守備」。

キャプテンの千田陽介選手は全国大会に向けて「全国選手権出場を目指して奈良育英に入学した。奈良の代表としてプライドを持って戦いたい」と意気込みました。

（取材・文：高校サッカー選手権民放４３社／奈良テレビ放送）