「第100回全国高校サッカー選手権」は12月28日に開幕します。前回大会準優勝の青森代表・青森山田は31日に大社(島根)と対戦。青森山田の注目選手たちとチームの特長を紹介します。
■まずは堅守、そしてどこからでも得点に結びつける
青森山田は12月12日、Jリーグユースも参加する高校年代最高峰の高円宮杯プレミアリーグイーストで2大会連続3度目の優勝を果たしました。プレミアリーグを4月から12月まで戦いながら挑んだ県大会は準決勝と決勝の2試合で27得点1失点。準決勝では8人の選手が得点を取る層の厚さを見せ、圧巻の22得点を叩き出しました。
その結果だけを見ると、何点取ったかという数字に注目してしまいがちですが、基本的に青森山田の特長にあげられるのが「鉄壁の守備」です。黒田剛監督は「失点をしないことをテーマとして掲げている」と話しています。決勝で先制点を許したものの、その後はきっちり修正、守備から攻撃へと繋げて5得点をあげました。得点を振り返ると、流れから3点、コーナーキックから2点とどんな形からでも得点できる多彩な攻撃力を発揮しました。
■めざすは3大会ぶりの王座奪還
全国大会に26回導いた黒田剛監督は、今大会の出場がかかる青森県大会決勝前には「震えが止まらないくらいの重圧との戦いだった」と振り返ります。100回大会という記念すべき大会、そしてチームは25連覇をかかる一戦だっただけに、全国大会連続出場記録を更新し続ける強豪の指揮官であっても、プレッシャーや不安を感じていたことを打ち明けました。
青森県内公式戦での連勝記録は382(県大会決勝後の新人戦を含む)に積み上げた県内の絶対王者は、高円宮杯プレミアリーグイーストを制し、インターハイとの二冠達成となりました。しかし、チームの合言葉はあくまで「三冠」。過去2大会は「王座奪還」を掲げながら悔し涙を流した先輩たちとともに、1年生の時から決勝のピッチを知る松木玖生キャプテン(3年)は「自分たちの代で優勝がしたい、自分のプレーで優勝を勝ち取る」と思いを込めます。青森山田は合言葉の「三冠」を成し遂げるため、全国の舞台に乗り込みます。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/青森放送)
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