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2021

12/13

【高校サッカー展望・熊本】「先輩たちの分も背負って」大津が3年ぶりの全国へ

第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。一回戦で熊本県代表の大津は29日に中部大第一(愛知)と対戦。熊本県大会の決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。

11月13日、全国高校サッカー選手権熊本県大会決勝が熊本市水前寺競技場で行われました。過去、大津は県内最多の17回選手権全国大会に出場。しかし、去年までの14年間は連覇した学校がありません。

近年は、ルーテル学院や熊本国府、秀岳館、東海大星翔などが力をつけ、まさに群雄割拠の時代に突入。そんな中で、今年決勝で顔を合わせたのは大津と秀岳館でした。

■大津(3年ぶり18回目)

試合は秀岳館が開始早々、球を握りチャンスを作るも得点には至らず。対する大津は前半7分に、この1年こだわってきたセットプレーから先制点を挙げると、その後も得点を重ね3対0で前半を終了。

後半も主導権を握ったのは大津でした。大会チームトップのゴールを挙げている、2年生FWの小林俊瑛選手がヘディングでこの日2点目を挙げると、その後はセットプレーだけでなくカウンターやロングスローなど、多彩な攻撃でチャンスメイクし、得点につなげます。終わってみれば7対0で大津が3年ぶり18回目の全国出場を決めました。

敗れた秀岳館の段原一詞監督は、「こちらのミスを逃さなかった大津が質で上回っていた。選手たちの中に悔しさはあるかもしれないけど、自分たちのスタイルで攻めることもできたので、楽しめたんじゃないですかね」と試合を振り返りました。

大津は3年ぶりの全国出場。1993年に現総監督の平岡和徳氏が監督に就任し、選手権では1999年から2006年まで県で8連覇、2014年には夏の全国インターハイで準優勝するなど、「公立の雄」としてその名を全国に広めましたが、ここ2年の選手権県大会では悔しい結果が続いていました。

2年前は決勝に進んだものの、熊本国府に開始早々決められた1点に泣き全国出場ならず。去年は、0対0で迎えたPK戦の末、ルーテル学院に敗れ、準決勝敗退。あと一歩で全国を逃してきました。

大津のキャプテン森田選手は「自分たちは2年間全国に行けてなくて、今年こそ絶対に行こうと皆で話していたので、先輩の分もという気持ちもあって皆よく頑張ったと思います」と話し、悲願の全国の舞台に期待を膨らませていました。

3年ぶりの全国の舞台。掲げてきた「全国制覇」へ、一戦一戦勝利を目指します。

【近年の熊本県代表の成績】
大津が87回でベスト8、97回でベスト16に入っています。最近2大会は初戦敗退が続いています。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/熊本県民テレビ)
 

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