第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に国立競技場で開幕。高知代表の高知高校は、29日の第2試合で東京都A代表の堀越高校と駒沢陸上競技場で対戦します。
100回の歴史の中での高知県勢の最高位は、65回大会の高知と94回の明徳義塾のベスト8。節目の大会で「歴史を変えるベスト4を目指す」高知高校の特長と注目選手をご紹介します。
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高知のサッカーは、臨機応変な判断力をテーマにしたサッカースタイル。システムこそ「4-4-2」ですが、形にとらわれず相手を見て対応するサッカーです。
その特長が現れたのが県大会の決勝、明徳義塾との試合でした。いまが攻撃のタイミングと判断したディフェンダーの谷選手は積極的に攻撃参加。スルスルッと背後から抜け出し、ノーマークでボールを受けるとそのままシュート。今大会初得点を決めました。
いま、フィールドで何が起きていて、何をすれば良いのかを選手個人が判断し動く「判断力」のサッカースタイル。その高知の中心はキャプテンの松井匠選手です。1年生から試合経験があり、2大会前の全国の舞台もピッチに立っています。左サイドからの突破、パス、クロス、シュートと多くの選択肢を持っている選手。
プレーはもちろんですがキャプテンとしてチームが勝つことを追求してきました。コロナ禍で思うように練習ができないからこそ、コミュニケーションをとることを大切にし、合宿ができないからこそ1日1日をさらに大切に意識するようになりました。「目指すはベスト4です」選手全員が口をそろえて言います。節目の大会で歴史を変える高知の挑戦に目が離せません。
(取材・文 高校サッカー選手権民放43社/高知放送)
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