第100回全国高校サッカー選手権は12月28日に開幕します。初戦となる31日の2回戦で、栃木代表の矢板中央は米子北(鳥取)と対戦します。11月13日に行われた栃木大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。
■矢板中央(5年連続12回目)
第100回全国高校サッカー選手権大会栃木大会は11月13日に栃木県グリーンスタジアムで決勝戦を行いました。新型コロナウイルスの影響で2年連続の無観客開催となりましたが、矢板中央と佐野日大の関係者600人が拍手で選手を後押ししました。
4回戦から登場の矢板中央はGK藤井陽登主将を中心とした堅守速攻で準決勝までの3試合で17得点2失点。
シード佐野日大もチームワークを持ち味に全員サッカーで2年ぶりの決勝進出を果たし、準決勝までの3試合で13得点1失点。96回~98回大会の決勝では宿敵・矢板中央の前に涙をのんでいることから王座奪還に一層力が入ります。
試合前、両監督ともカギは「選手交代」と「先制点」で緊迫した展開になると口にしましたが、その予想通り試合は激しい球際の攻防が続き均衡が崩れません。
一進一退の攻防が続く中、0-0で迎えた後半38分、矢板中央はゴール前の混戦から最後はFW藤野和哉選手。「味方を信じてゴール前に飛び込んだらボールが来たので、あとは自分が決めるだけだった」と藤野選手の決勝弾で、矢板中央が栃木県勢最多12回目の選手権出場を決めました。
全国大会では前回、前々回とも準決勝で敗れた矢板中央。高橋健二監督は「栃木代表として、これまで戦ってきた仲間でありライバルであるチームの分も全て背負って、今年こそ決勝、そして日本一を取れるように頑張っていきたい」と意気込みます。
藤井主将は「全国優勝が目標。そこに向けて一戦一戦しっかりと戦っていきたい」と持ち前のハードワークと堅守で悲願の全国優勝、栃木県勢として第29回大会以来70年ぶりの日本一を100回大会で成し遂げます。
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/とちぎテレビ)
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