第100回全国高校サッカー選手権が12月28日に開幕します。兵庫代表の滝川第二は31日の2回戦で宮城代表・仙台育英との初戦を迎えます。11月7日に行われた兵庫県大会決勝を振り返り、全国での戦いを展望します。
■滝川第二(4大会ぶり21回目)
兵庫県大会決勝は、初めての決勝進出となった相生学院と、県大会3連覇を狙う神戸弘陵学園を下し決勝進出を果たした滝川第二の一戦となりました。
最終ラインから丁寧なビルドアップで場の支配を試みる滝川第二に対し、前線から強力なプレスで圧力をかける相生学院。序盤は高い位置でボールを奪った相生学院の福井悠人選手(3年)や山口悠太選手(3年)がチャンスをつくり、滝川第二ゴールを攻めていきます。
一方の滝川第二はアンカーの倉内晴久選手(3年)にボールが渡るようになると、キャプテンの藤田仁朗選手(3年)がチャンスメイクし、前線の相原禎汰選手(3年)や田中璃亜夢選手(3年)の攻撃にもリズムが出てきます。
しかし、相生学院のキャプテン白倉琉聖選手(3年)や、高いフィジカルを誇る日高光揮選手(3年)のアグレッシブな守備の前に得点を奪うことができません。
互いに得点がないまま試合は終盤に突入。一進一退の攻防が続き、試合は延長戦に突入するかと思われましたが、後半40分。相生学院がペナルティエリア内でハンドの判定。滝川第二・藤田選手が冷静にPKを沈め勝ち越しに成功。
残り時間、全員サッカーで攻め入る相生学院でしたが無念のホイッスル。滝川第二が4大会ぶりの全国進出を決めました。
試合後、亀谷誠監督は「普段から練習していたことを臆することなく出してくれた」と選手たちのチャレンジ精神を評価しました。決勝点をあげたキャプテンの藤田選手は「全国大会までの間で自分たちの魅せるサッカーを磨きなおしたい」と話しました。
※写真は決勝ゴールを決めた藤田仁朗選手
(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/サンテレビ)
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