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2021

12/15

【高校サッカー展望・青森】青森山田「王者のプライド」と八戸学院野辺地西「悲願」

「第100回全国高校サッカー選手権」が12月28日に開幕します。前回大会準優勝の青森代表・青森山田はシードとなり、初戦は31日の大晦日、島根代表・大社と対戦します。

11月8日に行われた青森県大会決勝を振り返り、青森山田の王座奪還に向けた全国大会を展望します。

■青森山田(25大会連続27回目)

青森決勝は、5年連続で同じ対決となりました。25年連続27回目の全国出場を目指す青森山田(準決勝では22得点無失点)と、初出場を目指す八戸学院野辺地西(準決勝まで3試合21得点無失点)の一戦となりました。

先手を取ったのは八戸学院野辺地西。前半13分、カウンターからコーナーキックを得ると、ショートコーナーから町屋紅斗選手(3年)のアーリークロスに工藤悠晟選手(3年)がヘディングシュートで先制点をあげます。青森山田は17大会前の83回大会以来となる県決勝で先制を許す展開となります。

しかし、王者は落ち着いていました。青森山田は、3分後にコーナーキックから田澤夢積選手(3年)の得点ですぐさま同点に追いつきます。

一方、八戸学院野辺地西は怪我で先発から外れていたエースの中山功輝選手(3年)を投入し、得点を狙いますが、青森山田の堅い守りからの攻撃に繋げる切り替えの速さが光ります。

同点で迎えた前半28分、青森山田はロングスローから名須川真光選手(3年)のヘディングシュートで勝ち越し、前半を終えると、後半開始早々、1年生から選手権を知る男が魅せます。エースでキャプテン松木玖生選手(3年)のゴールで3対1とします。

その後は、青森市出身の田澤夢積選手(3年)の2点目、ディフェンスリーダーで前回大会を知る三輪椋平選手(3年)のゴールもあり、5対1で試合終了。青森山田が県25連覇を達成しました。

県大会決勝で先制を許したのは、青森山田にとっては、第83回大会以来の17大会ぶりとなる出来事でした。それでも松木玖生キャプテンは「先制を許しても決して焦ることなく、その後は自分たちらしいサッカーができた」と自信を覗かせます。

黒田剛監督も「全国を戦う上で良い経験になった」と、すぐに全国に向け気持ちを切り替えていました。どんな逆境をもはねのける青森山田が県大会の経験をもプラスに変え、全国に挑みます。

【近年の青森県代表の成績】
95回大会で青森山田が初優勝、97回大会で2度目の優勝、98・99回大会と2大会連続で準優勝。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/青森放送)
 

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